Radeon RX 9070 XT と RX 9070 の価格情報がアメリカ大手量販店に掲載。RX 9070 XTは日本円で14万円以下？

Radeon RX 9070 XT と RX 9070 の価格情報がアメリカ大手量販店に掲載。RX 9070 XTは日本円で14万円以下？

AMDのRDNA4アーキテクチャーを搭載するRadeon RX 9070 XTとRX 9070は2月28日に発表会が実施予定で、ここで同グラフィクスカードの性能、価格、発売日などが明らかにされる予定ですが、アメリカでPCパーツなどを主に販売する量販店であるMicrocenterにて、RX 9070 XTとRX 9070の価格情報が一時的に不ライン掲載されました。

Radeon RX 9070シリーズはつい先日、AMDのプレス向け資料がリークした際に「AMD調査で85%のユーザーが$700以下のGPUを求めている」と言う説明がされており、販売価格は$700以下になる可能性が高まっていました。そんな中で、MicrocenterはRadeon RX 9070 XTの最安値モデルが$699.99、Radeon RX 9070が$649.99で販売される予定で、同グラフィックカードの発表日である2月28日以降から予約できることも明らかにしています。

なお、$699.99で掲載されているモデルはASRock Steel Legendsシリーズとなっていますが、一般的にASRockのAMD製グラフィックカードは、もう1つ下位のChallengerシリーズも存在するため、実際の販売時にはRadeon RX 9070 XTの最安値が$679.99程度になる可能性も考えられます。

今回、上位モデルのRadeon RX 9070 XTに対して、下位モデルのRadeon RX 9070も価格が掲載されており、最安値は$649.99となっています。競合製品であるGeForce RTX 5070がメーカー希望小売価格で$549.99と設定されていることを踏まえると、この価格帯で本当に販売される場合、RX 9070はRX 9070 XTに比べて割高感がある価格設定になっていると言えます。

日本での販売価格については代理店手数料や輸送、為替ヘッジ等を考慮した価格設定が行われているため、最近発売されたNVIDIAのグラフィックカードは軒並み$=180円の水準で販売されていました。そのため、このレートが維持されるとするとRadeon RX 9070 XTは税込みで139,000円前後、Radeon RX 9070は税込みで129,000円前後になると考えられます。

この価格設定の場合、Radeon RX 9070 XTはGeForce RTX 5070 Tiのメーカー希望小売価格の148,800円を下回っているほか、実売最安値の163,000円も15%下回る価格で、性能面でRTX 5070 Tiに対してラスタライズは同等、レイトレーシングは若干劣るレベルであると言われているため、入手性が良ければAMDにとっては久しぶりのヒット製品になる可能性があります。一方で、Radeon RX 9070についてはRTX 5070の実売価格次第ですが、本当に13万円ぐらいで販売されればコストパフォーマンス含めてかなりの苦戦が強いられると考えられます。

なお、この価格はMicrocenterのフライング掲載であるため最終的に変わる可能性も十分ありますが、AMDは日本時間で2月28日 22:00にRadeon RX 9000シリーズに関する発表会を予定しているためここで正式な販売価格が明らかになると見られています。

現状、グラフィックカードに関してはNVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズの極度な在庫不足に加え価格も高騰していることから多くのユーザーにとっては手が出しにくい状況ですが、今回の発表会がPCゲーマーにとって朗報となるのか注目が集まります。