GoogleがPixel 8に加え、Pixel 8aにもGemini Nanoを提供へ
GoogleのGemini NanoはAIタスクを実行する軽量AIモデルで、スマートフォン端末上で処理を行うため高速かつセキュリティーも高くなっています。このGemini Nanoでは録音した音声の要約やスマートリプライなどの機能が利用可能になっているのですが、Googleは当初、このGemini NanoはPixel 8 Proにのみ搭載する事を明らかにし、大きな批判に晒されました。
その結果なのか、2024年3月末にはGoogleは方針転換を発表し、Pixel 8にもGemini Nanoを搭載する事を明らかにしましたが、同じTensor G3チップセットを搭載するPixel 8aにもGemini Nanoが提供される事が明らかになりました。
Gemini Nanoの動作に必要なコンポーネントである『Android AICore』がPixel 8およびPixel 8aユーザーにも提供され始めているようで、アップデートを行うとAICoreの設定画面が開発者オプションの中に現れ『Enable on-device GenAI Feature(デバイス上での生成AI機能を有効にする)』と言うトグルが追加されているようです。
この『Enable on-device GenAI Feature』トグルは初期状態では無効化されていますが、説明には『Geminiなど、CoreAIを通じて生成AI機能を有効化します』とも説明が記載されていることから、間もなくGemini Nanoを使った機能がPixel 8とPixel 8aに追加される事が予想され、正式にGemini Nanoに対応することになれば自動的にこのトグルスイッチがオンに切り替わると考えられます。
なお、GoogleはPixel 8についてGemini Nanoがサポートされるようになるのは2024年6月を予定していると明らかにしているため、同端末には近い内に展開されるFeature DropにてGemini Nanoが展開されるようになります。Pixel 8aについても仕様がPixel 8とほとんど同じであることや、既にAICoreが展開されているため、Pixel 8と同時期にGemini Nanoが展開されるはずです。
Gemini Nanoで提供される機能の多くは英語のみ対応で、日本語には対応していませんのでPixel 8やPixel 8aでこの機能が提供されても英語圏に出張に行くケースを除いては使い道はほとんどありません。ただ、そのうち日本語にも対応するはずなのと、発売済みモデルにも積極的に最新機能が追加されれば製品が使える寿命も延びるので、当初はPixel 8 Proのみ対応させようとするなどゴタゴタはありましたが、結果的にいい方向には向かっていると言えそうです。
AICore update that brings Gemini Nano to the Pixel 8 is now rolling out | Android Authority
https://www.androidauthority.com/google-pixel-8-gemini-nano-aicore-update-rolling-out-3447239
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