PlayStation 6(PS6)の製造原価がメモリやストレージ価格の上昇を受け、1000ドル(約16万円)目前まで上振れしたことが、リーカーのKepler_L2氏のNeoGAFへの投稿で明らかになりました。家庭用据置機としては前例のない価格帯での投入も視野に入る水準です。
PS6の製造原価が1000ドル目前。3か月で200ドル上振れ
Kepler_L2氏は3月時点でPS6のBoM(Bill of Materials)を約760ドル(約12万円)と推定しており、当時はソニー側の補助で699ドルでの発売も依然として可能との見方を示していました。同時期にはリーカーのMoore's Law is Dead氏も743ドル前後と類似の数字を示しており、当時の推定は複数のソースから一定の裏付けがありました。
しかし今回のNeoGAFへの投稿では、メモリやストレージ価格のさらなる悪化を背景に、3か月で原価が約200ドル上昇したとされています。同氏はこの水準について、ディスクドライブ非搭載でストレージも抑えたデジタル専用版を999ドル(約16万円)で投入することが、消費者にとっての現実的な最良ケースになる可能性があると指摘しています。加えて、PS5とNintendo Switch 2についても、近いうちに追加の値上げが必要になる可能性が高いとの見立てを示しました。
据置機1000ドルは前例なし。それでも延期はされず
家庭用据置型コンソールで発売時から1000ドル以上の価格で投入されたモデルはこれまでに存在せず、PS3が2006年に599ドルで発売されたのが歴代の最高値です。当時はその価格設定が同世代の出だしの伸び悩みにつながったとされており、仮にPS6が999ドルで投入されれば、この歴史的な天井を一気に塗り替えることになります。ただし、ValveのSteam Machineが当初の目標価格を大幅に上回って1049ドルで投入されたことを踏まえると、メモリ高騰の影響はPS6にも同様に当初予定より大きく値上がりする公算が大きいといえます。
この大幅なコスト高騰を背景にPS6の発売が延期されると言う噂も何度か出ていますが、Kepler_L2氏はいつまで待てばコスト高騰で支配的なメモリ価格が下がる確約が無いほか、確保済みのTSMC 3nmの生産枠やGDDR7の契約など延期すればさらなるコスト高騰に繋がることから、原価が膨らんでも発売を後ろにずらす選択肢は採られない見通しです。
なお、仮に1000ドルで投入された場合、日本での価格は為替水準が現在と同じであれば16万円程度になると見られ、日本語専用版が出たとしても12~13万円は超えるなどコンソールゲーム機としては見た事のない水準と言え、購入を検討している人はある程度は覚悟しておいた方が良さそうです。

