A20 Proを積み、容量によってCPUのコア数が異なる新型iPad miniについて、5コア版と6コア版のGeekbench 7の結果がそれぞれ見つかりました。GPUのMetalスコアはどちらも前モデルの約3倍に伸びており、5コア版もマルチコア性能は6コア版より1割強低いだけです。
512GBの6コア版はiPhone 18 Proとほぼ同じ性能
Appleが10月26日に発表し、11月6日に発売する新型iPad miniは、iPhone 18 Proと同じ2nmのA20 Proを積んでいますが、CPUは容量で構成が異なり、128GBと256GBは高性能コア2基と高効率コア3基の5コア、512GBは高効率コアが1基多い6コア構成になっています。GPUはどの容量も7コアで、Neural Engineは512GBモデルだけが2基(デュアル16コア)になります。
そんな中、新型iPad miniとみられる端末のGeekbench 7の結果が、5コア版と6コア版の両方で登録されました。メモリはどちらも前モデルの8GBから12GBに増えており、iPhone 18 Proと同じ容量です。
| 端末 | シングルコア | マルチコア | Metal |
|---|---|---|---|
| 新型iPad mini (5コア・128GB/256GB) | 3,879 | 9,870 | 61,992 |
| 新型iPad mini (6コア・512GB) | 3,965 | 11,281 | 60,908 |
| iPhone 18 Pro(平均) | 3,986 | 11,207 | 61,706 |
| iPad mini(A17 Pro・平均) | 2,529 | 6,741 | 20,495 |
5コア版のスコアは、前モデルのiPad mini(A17 Pro)の平均よりシングルコアで約53%、マルチコアで約46%高く、GPUのMetalは約3倍です。GPUの伸びが特に大きいのは、コア数が前モデルの5コアから7コアに増え、各コアにNeural Acceleratorも備えたためとみられています。
6コア版は、高効率コアが1基多い分、マルチコアが5コア版より1割強高い一方、シングルコアとMetalは5コア版とほぼ同じで、3つともiPhone 18 Proの平均と並んでいます。
Appleは「最大6コア」と注記したうえで、マルチスレッド性能を前世代より最大60%高速としており、前モデルの平均と比べると6コア版は約61〜69%高く公称どおりですが、128GBと256GBの5コア版は5割弱にとどまります。
5コア版はA20 Proの選別品か。512GBは256GBより35,000円高い
128GBと256GBのA20 Proは、2nmで作る高価なチップを無駄にしないよう、製造時に高効率コアが1基使えなかったものを回したとみられます。Appleは前モデルでも、iPhone 15 Proより1コア少ないGPUのA17 Proを積んでいましたが、今回減らしたのは性能への影響が小さいCPUの高効率コアです。
Wi-Fiモデルは128GBが119,800円、256GBが136,800円、512GBが171,800円で、256GBより35,000円高い512GBで増えるのは、マルチコア性能の1割強と、Appleが2倍とするNeural Engineの処理能力です。GPUを使うゲームやイラスト制作が中心なら必要なストレージ容量で選び、写真や動画の書き出しのようにCPUを長く使う作業も多いなら512GBを選ぶ方が良さそうです。


