Microsoftが10月13日(米国時間)に配信した月例更新で、修正された脆弱性が1,400件を超え、初めて4桁に達しました。AIで脆弱性の発見が速まった6月から件数の急増が続いており、今回は1か月だけで2025年の1年分を上回っています。
修正件数の急増はAIで発見が速まったため。悪用されたのは1件
Microsoftの月例更新で修正される脆弱性は、2026年に入っても5月までは1回あたり多くて170件ほどでしたが、6月から急増し、7月に570件、9月に966件と、それぞれ過去最多を記録していました。この急増について、MicrosoftのWindows部門トップは7月の時点で、複数のAIモデルで脆弱性を探す仕組みによって発見が速まったため、毎月の更新に含まれる件数は今後も増えるとしていました。
そんな中、Microsoftは10月13日(米国時間)に10月の月例更新を配信し、WindowsやOfficeなどで修正した脆弱性は、最も深刻度の高い「緊急」の約70件を含めて1,400件を超え、初めて4桁に達しました。Zero Day Initiative(ZDI)のDustin Childs氏によると、10月は1か月だけで2025年の1年間に修正された1,139件の脆弱性を上回り、Microsoftの過去のどの1年分よりも多くなったとのことです。
| 2026年の月例更新 | 修正された脆弱性の数 |
|---|---|
| 1月 | 114件 |
| 2月 | 58件 |
| 3月 | 79件 |
| 4月 | 167件 |
| 5月 | 120件 |
| 6月 | 約200件 |
| 7月 | 570件 |
| 8月 | 約400件 |
| 9月 | 966件 |
| 10月 | 1,411件 |
ただ、10月の1,400件超のうち、修正前から攻撃に使われていた脆弱性(ゼロデイ)は1件だけで、同氏の集計では2026年1〜10月に悪用されたMicrosoftのゼロデイも15件と、2023年の同じ時期の17件を下回っています。同氏はこの数字から、修正件数の急増は攻撃が増えたためではなく、すでにある脆弱性が見つかるまでの時間をAIが縮めた結果だとしています。
なお、AIを使った脆弱性の発見が進む一方で、AIを使った攻撃もここ最近多発しているため、今まで以上に攻撃リスクに晒されることになります。そのため、不具合などの懸念もありますが、月例更新は可能な限り早く適用しておいた方が良さそうです。
24H2のHome/Proは今回で更新終了。11月までに26H2か25H2へ
Windows 11 24H2のHome/Proは10月13日(米国時間)でサポートが終了し、Microsoftは今回の10月の更新がこれらのエディションに届く最後の更新になるとしています。この更新は、OSの土台が24H2と共通の25H2や26H2にも同じKB5127648として配られているため、11月以降はこの2つで修正される脆弱性の多くが24H2では直らないまま残り、今のペースでは毎月1,000件規模で積み上がっていくと考えられます。
そのため、24H2のHome/Proを使っているなら、10月の更新を入れたうえで、次の月例更新がある11月10日(米国時間)までに、サポートが2028年10月まで続く26H2へ移っておくのが良さそうです。26H2は24H2から25H2を経ずに直接移れるものの、段階配信のためすぐに届くとは限らず、届かない場合はMicrosoftのダウンロードページで配布されている25H2へ更新すれば、2027年10月までサポートを受けられます。


