Intelが経営再建を目的にすべてのCPU価格を値上げする可能性。

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Intelが経営再建と収益向上に向けてCPU価格を値上げへ。対象国は現時点では不明。

Intelについてはここ最近の収益は低下傾向にあり、収益改善に向けてサーバーやNUC事業の売却、AXG部門の再編などさまざまな動きを見せていますがIntelの稼ぎ頭でもあるコンシューマー向けCPUにおいて近いうちに値上げが実施される可能性が出てきているようです。

Preiserhöhung bei Intel: Alle Core-CPUs sollen im Einzelhandel teurer werden

ドイツのメディア、PCGamersHardwareがIntelと関わりがあるサプライヤー関係者よりIntelは在庫品およびすでに割引価格で販売されているすべてのCPUについて価格を引き上げる事を小売業者へ通知を行ったとのことです。この値上げ対象は小売で販売されているモデルでは現行のRaptor Lakeの他に、旧モデルとして比較的安価に販売されているAlder Lakeそして2023年10月以降に発売が計画されているRaptor Lake Refreshにも及びます。また、同時期に登場するノートPC向けのMeteor Lakeについても価格引き上げが適用される見込みになっており、Coreシリーズ、Core Ultraなどを搭載するノートPCについては価格が非常に高価になると見られています。

Intelについては2022年ごろにも最大20%の値上げを行なったばかりですが、Intelの資金繰りは厳しい状況が続いています。そのため、Intelがドイツに半導体工場の建設を行っていますが、資金不足が問題となっているほか、決算においても売上高と収益の低下が顕在化しており主力であるコンシューマー向けCPUを値上げする事で収益改善に繋げていく考えと見られています。

今回の値上げについてはドイツ市場に限定されるという話も出ているようですが、収益改善はIntel全社で取り組むべき課題と言えるほか、ドル高という為替レート的にもドイツ限定の値上げは考えにくく、欧州全域そして日本含むアジア地域においても値上げが行われる可能性は高いと言えそうです。

なお、値上げを行えばライバルのAMDに顧客を取られてしまう可能性もありますが、幸いAMDのコンシューマー向けCPUは比較的高価であるためIntelとしては値上げを行っても大きな悪影響はないとIntelでは判断していると言えそうです。

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