Intel Arrow Lake Refresh は年内投入で決定? NPUのみ変更予定でAI性能が向上へ
Intelが2024年末に発売したArrow Lake-S世代となるCore Ultra 200Sシリーズは発売当初はゲーミング性能を中心にあまり高い性能を出せなかったことでレビュー評価が低く、そのあとはBIOSアップデートを通じて性能向上などを行っているもののAMD Ryzen 9000X3Dシリーズの評価に埋もれてしまい先代のAlder Lake-SやRaptor Lake-Sに比べて販売に勢いがあるとは言い難い状況になっています。
一方で、Arrow Lake-Sの後継モデルとしては当初はPanther Lake-Sの投入が予定されていたものの、そのあとはコア数を増やしたArrow Lake Refreshが投入されるという噂や、2026年まで新製品が登場しないという話など方針について二転三転する状況になっていましたが、どうやらIntelはArrow Lake-Sの後継モデルとして2025年中にリフレッシュモデルにあたるArrow Lake Refreshを発売する方向で方針を決定したことがリークで明らかになっています。

Weiboで活動するリーカーの金猪升级包氏によるとArrow Lake-S RefreshとArrow Lake-HX Refreshの2モデルが投入されることが決定されたとのことです。変更点はAI PCへの対応と言うことでNPUがCopilot+に対応する新しいアーキテクチャーに刷新されるようです。ただ、これ以外の変更点は特に書かれておらず、過去に噂されたE-Coreを32コアに増やすなど性能を大きく強化させるような変更は加えられない見込みで、同時期に登場するPanther LakeやWildcat Lakeに対してCPUアーキテクチャーのほかに内蔵GPUアーキテクチャーも1世代古くなるなど若干見劣りするスペックになると考えられます。
また、コア構成に変更が無いということで動作クロックの向上などは行われるかもしれませんが、大部分は現行のArrow Lake-Sと同じになると考えられゲーミング性能の大幅向上はあまり期待できないというのが現実と言えそうです。ただし、Arrow Lake-Sではすべての分野ではないものの発売当初より性能が上がっているワークロードもあり、リフレッシュモデル投入を契機にレビュー評価が再度行われることや値下げなどの価格改定なども期待できますので、現行同等の価格で販売するのか値下げなどで消費者を取り込もうとするのか注目が集まります。
金猪升级包 | Weibo
コメント
コメント一覧 (1件)
RyzenもZen4を8000番代に上がる時にNPUを強化した程度だから、NPUの黎明期においてはさもありなんだろう