Intel Granite Rapids対応CPUソケットは超巨大。iPhone 4を超える大きさに

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Intelでは2024年にAMDのEPYCに対抗することを目的に最大120コアを搭載するGranite Rapidsと最大334コアを搭載するSierra Forestを発売予定ですが、これらのCPUに対応するLGA7529ソケットの写真が出現しましたが、比類なきソケットサイズを誇るようです。

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Intel Granite Rapids対応のLGA7529ソケットは超巨大。高さはDDR5メモリー並みでLGA1700を2つ分の大きさ。

Intel Granite Rapids CPUs could be 1.7x bigger than Sapphire Rapids – VideoCardz.com

Intelのサーバー・データセンター向け製品であるXeonについてはここ最近、大量のコア数と高いIPCと電力効率を持つAMDのEPYCに押され気味で、2022年第4四半期決算ではIntelのCEO自身がAMDにシェアを奪われていると明言するなどIntelの苦悩が伺えます。

しかし、Inteでは躍進するAMDを止めるべく2024年を目処に最大128コアを搭載するGranite Rapidsと最大334コアを搭載するSierra Forestを準備中で今回、これらのCPUに対応するLGA7529の写真がリークしましたが、今まで類を見ないような巨大ソケットになっているようです。

写真はYuuki_AnS氏とSkyjuice氏からリークがされています。

Yuuki_AnS氏の写真はLGA7529を搭載した開発用マザーボードの写真となっていますが、12chのDDR5メモリースロットの隣に同じぐらいの高さを誇るLGA7529が2つ並マザーボード上に並べられています。

この写真から、LGA7529がDDR5メモリー並みの高さを持つ事が確認できますが、Skyjuice氏はさらにLGA7529ソケットを真上から撮影した写真と現行のSapphire Rapidsに対応するLGA4677との比較を載せています。

Granite Rapids Xeon 9000 is huge!
Here’s a side-by-side of its socket next to Sapphire Rapids, which it absolutely dwarfs.
LGA 7529 has the same 37 Mil hex array as LGA 4677, just with 61% more pins.
We calculated the package dimension to be 105 mm x 70.5 mm, which is 1.7x area! pic.twitter.com/dov5xsBFHG

— SkyJuice (@SkyJuice60) February 2, 2023

比較の写真を見るとLGA7529の圧倒的な大きさがわかりますが、Skyjuice氏は写真から寸法を推測、LGA7529ソケットは縦105mm、幅75mmと現行のLGA4677の1.7倍の大きさになっているとのことです。

このLGA7529がどれぐらい大きいかと言うと、2012年発売のiPhone 4は縦115.2mm、横58.6mmのためLGA7529の面積はiPhone 4より巨大になります。また、クレジットカードは縦53.98、横85.6と言うことで横は一回り大きくなりますが、縦はほぼクレジットカード2枚分となります。

競合となるAMDのEPYCの最新鋭モデル、EPYC 9004 Genoaで採用されているソケットSP5(LGA6069)では縦75.4mm、横72mmであるため、横はほぼ同じですが、Granite RapidsのLGA7529は縦は1.4倍近い大きさになっています。身近なCPUとの比較ですと、Intel Alder Lake-SやRaptor Lake-Sで採用されているLGA1700では高さ45mm、幅35mmであるためこれらのCPUが2つ以上入るなどサーバー向けCPUとは言え、非常に巨大である事がわかります。

Intel Granite Rapids対応のLGA7529がここまで大型なソケットに大量ピン配置を行う理由としてはGranite Rapidsで搭載される128コアを賄うのに必要な消費電力が増えた事が原因と考えられます。CPUソケットに搭載されているピンは非常に細いため流せる電流値には限りがあります。そのため、大量の消費電力を必要とするCPUではピン数を増やすなどしなければ対応は難しいと考えられるため、Granite RapidsではCPU1基あたり500Wを超えるような消費電力になる可能性がありそうです。

いくらサーバー・データセンター向け製品とはいえ、CPUソケットが一昔前のスマートフォンと同じというのは衝撃的な大きさです。。。Granite RapidsではAMDに対してソケット辺りのパフォーマンスを同等または若干超えるぐらいを目標に開発が進められていると言われていますが、例えパフォーマンスが同等でもこれだけ大きなCPUソケットに対応するCPUとなると消費電力がそれだけ大きく、コストも非常に高く付く可能性があるためIntelの目論見通り、AMDに対して競争力のあるCPUとなるのか不安がよぎります・・・


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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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