Google Pixel 11で『原神』など3本のゲームを動かした実機検証の結果が公開され いずれも比較した競合2機種を下回りました。中でも『崩壊:スターレイル』は平均19.1fpsと3分の1にとどまり CPUの大半のコアも低いクロックのまま動いていたことが分かりました。
『ゼンレスゾーンゼロ』はSnapdragon 8 Gen 2搭載機並み。『原神』も競合に届かず
Pixel 11のTensor G6については 発売後に中国のハードウェア検証者Geekerwanが消費電力あたりの性能を測定しており GPUの電力効率は2022年末に登場したSnapdragon 8 Gen 2相当にとどまることが分かっていました。さらにPixel 11では OpenGL ESで描画するゲームが標準でANGLE(OpenGL ESの命令をVulkanに変換して動かす互換レイヤー)を経由するようになっています。このANGLEを通さない「Native」にアプリごとに切り替えると 『原神』などで出ていたカクつきが大きく減ることも報告されていました。


そんな中 中国のレビュアー大米评测は 製品版のPixel 11で『原神』『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ』の3本を動かした実測動画を9月27日にBilibiliで公開しました。動画ではフレームレートとCPUのクロックを記録し Xiaomiの自社開発チップXRING O1を積むXiaomi 15S Proと Snapdragon 8 Elite Gen 5を積むiQOO 15と比べています。
『ゼンレスゾーンゼロ』では Pixel 11は2機種と同程度かそれ以下の消費電力ながら フレームレートは約16fps低く Snapdragon 8 Gen 2を搭載するXiaomi 13などと同じ水準でした。この結果はGPUの電力効率をSnapdragon 8 Gen 2相当としたGeekerwanの測定と合うため 差はチップの性能から来ているとみられます。
『原神』も平均43.3fps(下位1%は11.7fps)と 平均約60fpsの2機種を下回りましたが このときCPUではC1-Proコア4基が平均2.1GHzまで上がって動いていました。
『崩壊:スターレイル』は競合の3分の1。CPUのクロックも低いまま

ただ Vulkanで動かした『崩壊:スターレイル』は平均19.1fps(下位1%は6.9fps)と 57.6fpsのXiaomi 15S Proと59.1fpsのiQOO 15の3分の1でした。計測した20分間 最大3.38GHz/2.65GHzのC1-Pro 6基はその2割に満たない0.46〜0.47GHz前後から上がらず 最上位コアのC1-Ultra 1基も最大4.1GHzに対して1.1〜1.46GHz前後で動いていました。
Vulkanで動かす場合はOpenGL ESの命令を変換するANGLEを通らないため Nativeへの切り替えによる改善の対象外ですが なぜクロックが上がらないのかは計測結果からは分かっていません。
Pixel 11は チップの性能どおりに動く『ゼンレスゾーンゼロ』でもSnapdragon 8 Gen 2搭載機並みで 搭載するTensor G6の性能そのものが競合に届いていません。さらに『崩壊:スターレイル』ではCPUのクロックが上がらないまま競合の3分の1まで落ち込んでおり チップとしての性能が劣る上に CPUクロックの挙動にも問題が見られます。今後のアップデートでこの挙動がどこまで改善されるかを見ていく必要があります。


