NVIDIAが GeForce RTX 5060 Ti と RTX 5060 の発売時期を再延期。4月中旬から5月にかけて発売へ
NVIDIAは、Blackwellアーキテクチャーを採用するGeForce RTX 5000シリーズのうち、ミドルレンジモデルに位置付けられるGeForce RTX 5060 TiとRTX 5060の発売を当初3月から4月上旬にかけて予定していましたが、両モデルの発売時期をさらに延期し、4月中旬以降としたことがAIB(グラフィックスカードメーカー)への通知で判明しました。

博板堂に投稿された情報によると、NVIDIAはRTX 5060 Tiを2025年4月中旬以降、RTX 5060については5月中旬以降に発売すると、AIB各社へ通知したとのことです。
RTX 5060シリーズは当初、RTX 5060 TiとRTX 5060の両モデルを2025年3月中に発売する計画が噂されていました。しかし、GeForce RTX 5070シリーズにおいて慢性的な供給不足やROP不足などの不具合が発生し、その対応に追われた結果、RTX 5070の発売が2月末から3月初めに延期されてしまいました。その影響でRTX 5060 Tiは3月末に、RTX 5060は4月上旬に発売すると改められ、3月17日開催のGDC/GTC 2025での正式発表が期待されていました。しかし、今回の再延期により供給不足や不具合への対策に依然として目途が立っていない可能性があります。
ミドルレンジモデルがしばらく入手困難に。RTX 5060発売時には再び品薄も?
GeForce RTX 4070 は1月中に販売終了へ。 RTX 4060 や RTX 4060 Ti は3月までに生産終了
このRTX 5060 TiやRTX 5060発売延期に伴いミドルレンジ向けグラフィックスカードの供給は1か月近く滞ってしまう懸念があります。というのもNVIDIAはRTX 5060 Tiが3月に発売されることを見込んで、2月に生産終了しており、3月には在庫も一掃させる計画と言われています。実際に日本や海外ではすでにRTX 4060 Tiは終売を迎えているモデルが増えてきています。
さらに、RTX 4060についても3月中に生産終了となり、4月には市場在庫が無くなると言われています。この状況下でRTX 5060 Tiが4月中旬以降、RTX 5060が5月中旬以降に延期されたことにより、約1か月間はNVIDIA製ミドルレンジGPUの在庫が市場で枯渇する可能性が高まっています。そのため、RTX 5060シリーズが発売された際には需要が急増し、他のRTX 5000シリーズと同様に供給不足による価格高騰や抽選販売が再発することが懸念されます。
GeForce RTX 5060 Ti のスペックが判明。CUDAコアは RTX 4060 Ti から6%増加へ
RTX 5060シリーズの現時点で明らかにされているスペックとしては、上位のRTX 5060 TiはCUDAコアを4608コア搭載、バス幅128-bitでGDDR7を16GBまたは8GB搭載し、TGPは180Wに設定されると言われています。このスペックはRTX 4060 Tiに対してCUDAコア数は約6%増、TDPは15~20W増に留まるため性能面ではRTX 4060 Tiを超えますが、上位のRTX 4070を超える見込みはないと考えられています。
GeForce RTX 5060 のスペックが判明。RTX 4060よりCUDAコアが25%と大幅増もVRAM容量が懸念に
一方で下位モデルのRTX 5060はVRAM容量は8GB据え置きですがCUDAコアが3840コアと先代のRTX 4060に対して約25%増えています。またTGPも115Wから150Wと35Wも増えているほか、GDDR7化に伴い帯域幅も56%向上しています。そのためRTX 4060に対して15%を超える大幅な性能向上が期待されています。
NV通知AIC品牌商RTX5060TI\5060延时发布 | 博板堂
コメント
コメント一覧 (2件)
ミドルからローエンドまでをRADEONとArcが占めることになりそうだな。
日本でもRTX5090の電源コネクタ溶融が起きたらしいですが、こんな調子だと緑のグラボは暫く遠慮したいですね。