GeForce RTX 4000 シリーズで不具合多発中。最新のGeForceドライバーが原因も不具合対応を先送り?
NVIDIAは2025年1月30日に発売されたGeForce RTX 5000シリーズへの対応する「GeForce Game Readyドライバー572.16」をリリースしましたが、このドライバーはRTX 5000シリーズを中心にブラックスクリーンやブルースクリーン(BSoD)など深刻な不具合が多発し、NVIDIAはホットフィックスを含む修正アップデートを複数回に渡って配信しています。
一方で、この572系ドライバーによる不具合はRTX 5000シリーズに限定されず、RTX 4000シリーズのユーザーにも広がっていることが報告されています。RTX 4000シリーズでも同様にブラックスクリーンやBSoDなど深刻な症状が発生しているものの、NVIDIA側はRTX 5000シリーズへの対応を優先するあまり、RTX 4000シリーズ向けの不具合対応が数か月近く放置されている状況となっています。
Redditに投稿された内容によると、RTX 4000シリーズに572系ドライバーを適用後、ブラックスクリーンやディスプレイ表示の乱れが頻発し、場合によってはPCが完全に停止し再起動を余儀なくされるBSoDなどのクラッシュも発生しているとのことです。実際にあるユーザーは具体的に『Cyberpunk 2077』を起動すると即座にクラッシュするが、ドライバーを566系に戻すと問題が全く起きなくなったと報告しています。
これらの問題はRTX 5000シリーズでも同時期に報告されており、NVIDIAも572系ドライバーに起因する問題が存在することを認め、最新の572.83ドライバーに至るまで何度かホットフィックスアップデートで対応しています。しかし、RTX 4000シリーズで報告されている同様の不具合に関しては、572系ドライバーがリリースされてから2か月近く経過しているにもかかわらず、NVIDIAが公式に問題として認識しておらず、修正に向けた対応も見られません。そのため、RedditなどではRTX 4000シリーズユーザーを中心に不満が高まっています。
RTX 4000シリーズと572系ドライバーで発生する不具合の原因として特に指摘されているのは、DLSS Frame Generation(DLSS FG)やG-Syncとの組み合わせによるものです。そのため、現時点でこれら不具合に悩まされているユーザーが取れる対策は、DLSS FGやG-Syncを無効化する、またはドライバーを566系など安定していた旧バージョンに戻すことが挙げられます。しかし、これらの対策ではゲームへの最適化や最新機能などが利用できないため、根本的な問題解決のためにはNVIDIAがRTX 4000シリーズの不具合を正式に認識し、速やかに修正対応を行うことが求められています。
PSA: Nvidia Widespread Black Screen or Hard OS Crash Issues on 4xxx (or older) Series Cards Need To Be Widely Known & Fixed. | Reddit
https://www.reddit.com/r/hardware/comments/1jhkzxo/psa_nvidia_widespread_black_screen_or_hard_os
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