NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiが発売1ヵ月で8000円値下げ。遂に6万円を切る。

NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiが遂に6万円を切る価格に。発売1ヵ月で8000円も下落。RTX 4060との価格差も小さくなる

NVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiについては海外では$399と比較的リーズナブルな価格設定にはなっていましたが、性能面ではRTX 3070並みか、ゲームによっては128-bitと言うバス幅が足を引っ張ってしまいRTX 3060 Tiを下回る性能が見られる事から海外のレビューではあまり高い評価を得られていません。

日本ではこの微妙な性能に加えて為替レートや販売代理店のサポート費用も上乗せされる事から発売時の販売価格は税込み67,800円で開始されるなど海外に比べて非常に高く、深夜販売では1人しか購入に訪れなかったことが日本や海外でも話題となっていました。

Only one person showed up at popular Japanese PC store to buy GeForce RTX 4060 Ti at launch – VideoCardz.com

そんなGeForce RTX 4060 Tiですが、6月15日時点では最安値は64,800円と発売から3週間しか経っていないにも関わらず定価より3000円の値下げとなっていましたが、発売から1ヵ月となる6月24日時点の販売価格が6万円を切る価格にまで下落しています。

価格.comに掲載されているGeForce RTX 4060 Tiについてはつい先日まで最安値が64,800円となっていましたが、6月24日時点の販売価格は税込み59,800円にまで値下がりし、6万円を切る価格での販売になっています。

価格推移を見ると、6月に掲載されてからほぼ1週間毎に値下げが行われている状態で、発売開始時の価格に対して10%、8000円の値下げとなっています。

発売からたったの1ヵ月でここまで大きく値下げされる例は稀と言えます。

RTX 4060 Tiのコストパフォーマンスは高まったが依然としてRTX 3060 Tiの方が優位に？

RTX 4060 Tiが6万円を切る価格にまで値下げされた事でコストパフォーマンスは高まっており販売ランキングにおいても50位に入らない状態から6月24日時点では16位とランキングが大幅アップしています。

モデル	価格	1fpsに必要なコスト （1080p）	1fpsに必要なコスト （1440p）
RTX 4060 Ti (定価)	67,800	516	703
RTX 4060 Ti (最新価格)	59,800	455	620
RTX 3060 Ti (最新価格)	47,980	411	550

ただ、コストパフォーマンス面で言うとRTX 4060 Tiの性能はあまり高くない事からRTX 3060 Tiに比べると依然としてコストパフォーマンス面では10%ほど劣る結果になっています。

特にRTX 3060 TiではRTX 3070で採用されているGA104 GPUを採用し、バス幅も256-bitで一部モデルはGDDR6Xを採用する事でRTX 2000世代で言うとRTX 2080 Super並みの性能を持っている事が売りですが、旧世代という事もあり価格が大きく下落しています。そのため、コストパフォーマンス面で見ると非常に高いという評価になります。

発売前にして立場が危ういGeForce RTX 4060

NVIDIAでは2023年6月29日にメインストリーム向けのGeForce RTX 4060の発売を予定していますが、販売価格は税込み52,800円を予定しています。

NVIDIAの公式発表によるとRTX 4060ではRTX 3060に対して約20%の性能向上が期待できるとしていますが、性能的にはRTX 3060 Ti並みか若干下回るレベルと言う事になります。

性能的に同等レベルのRTX 3060 TiがRTX 4060を下回る価格で販売されている事や、上位モデルのRTX 4060 Tiが59,800円と7000円差まで詰められている事を考えるとRTX 4060については発売前からかなり微妙なポジションに位置する状態になっています。

もちろん、RTX 3060 Tiに対してDLSS 3.0やAV1エンコード対応など機能的には優れている点はあるのですが、ゲームをするユーザーの多くはネイティブ解像度で楽しみたい他、AV1エンコードにも興味がないのが現状であるため、RTX 4060については今時点で設定されている52,800円と言う価格であれば深夜販売開始後に1人しか購入に現れなかったという事態が再び発生するかもしれません。