Galaxy Aシリーズが年間約1,000万台減産へ。メモリ高騰で高価格帯のGalaxy SとZを優先

Galaxy Aシリーズが年間約1,000万台減産へ。メモリ高騰で高価格帯のGalaxy SとZを優先

サムスンが、スマートフォン出荷の主力である低〜中価格帯のGalaxy Aシリーズについて、10〜12月期の生産を年初の計画より約20%減らすことが明らかになりました。これまではメモリが値上がりしても生産を保ってシェアを守ってきましたが、今後は利益率の高いGalaxy SやGalaxy Zに部品を集中させるとのことです。

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Galaxy Aの減産は年間で約1,000万台。来年も10%以上減らす方針

サムスンが年に出荷する2億3,000万〜2億4,000万台のスマートフォンのうち、約7割は低〜中価格帯のGalaxy Aシリーズです。サムスンは部品の調達で中国メーカーより有利な立場を生かし、メモリの値上がりが続く中でもGalaxy Aの生産を保ってきました。

そんな中、韓国のETNewsによると、サムスンはGalaxy Aの生産を減らす計画を取引先に伝えており、10〜12月期の部品の発注量は年初の生産計画より約20%減り、年間では約1,000万台少なくなるとのことです。スマートフォン事業のMX部門は今年赤字に陥っており、来年もGalaxy Aの生産を10%以上減らす方針とされています。

減産の理由はメモリの値上がり。自社製のメモリでも原価が上がる

Galaxy Aを減らすのは、低〜中価格帯のスマートフォンでは値上がりしたメモリが原価の半分を超えることもあるためとのことです。基板や積層セラミックコンデンサー(MLCC)といったほかの部材も、利益の大きいAI半導体向けに優先して回されており、スマートフォン向けは確保しにくくなっています。

サムスンは自社でメモリを作っていますが、メモリ部門は2025年12月、MX部門が申し入れた長期契約を断って3か月ごとの契約にしており、Galaxyに使って原価を下げるより外部に売る方がサムスン全体の収益が上がると判断していました。そのため、自社製のメモリでも値上がり分がGalaxyの原価を押し上げ、中国メーカーより部品を確保しやすい強みは、生産量を保つのには役立っても利益を守る助けにはならないとみられます。

部品はGalaxy SとGalaxy Zへ。Appleとの首位争いより収益を優先

サムスンはGalaxy Aの生産を減らす一方で、利益率の高いGalaxy Sや折りたたみのGalaxy Zには部品を優先して割り当て、シェアより収益を取る方針とのことです。2025年には出荷台数のシェアで首位をAppleに譲っており、Counterpoint Researchは8月、2026年はサムスンが0.1ポイント差でAppleを抜いて首位に戻ると予測していました。その差は2026年の世界出荷の見込み10.8億台のうち約100万台にすぎず、Galaxy Aで今年減る約1,000万台はその10倍にあたるため、サムスンが首位を取り戻すのは難しくなりそうです。

国内のGalaxy A57 5Gも値上げの可能性。後継機は仕様を下げて値上がりへ

業界関係者は、生産が減ればGalaxy Aの出荷価格が上がり、画面やカメラの仕様を下げたうえで値上げされる新機種が出る可能性もあるとみています。国内のGalaxy A57 5G(8GB/128GB)は、サムスンオンラインショップで4月23日の発売時と同じ79,800円のままですが、米国では同じ機種の128GBが10月初めまでに50ドル(約7,900円)値上げされました。サムスンは国内でも10月1日にSIMフリー版のGalaxy S26シリーズを約2万円値上げしており、Galaxy A57 5Gも米国に続いて値上げされる可能性があります。

利益率の高いGalaxy Sでも、来年初めに出る見込みのGalaxy S27シリーズでは仕様を下げてメモリの値上がり分を吸収しようとしており、Galaxy S27 Ultraの背面カメラは4眼から3眼に減り、Galaxy S27とGalaxy S27+には8GBメモリの構成も加わる見込みです。それでもシリーズ全体の値上げは避けられないとされており、メモリの高騰が来年も続けば、利益の薄いGalaxy Aでは、来春に出るGalaxy A57 5Gの後継機が仕様を落としたうえで値上がりするとみられます。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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