PalitグループのGALAXが、NVIDIAのGPUが足りずに工場を閉じ、在庫が売り切れれば市場から消えるという報道を否定し、生産は通常どおり続いているとしています。ただ、GALAXの撤退が伝えられたのは4月に続き2度目で、どちらの報道でも理由として挙げられたGPUの不足は今も続いている状況です。
GALAXは工場閉鎖を否定。撤退が伝えられたのは4月に続き2度目
スペインのEl Chapuzas Informáticoは10月27日、業界筋の話として、NVIDIAのGPUが足りないため親会社のPalitがGALAXの工場を閉じると決め、今ある在庫が売り切れればGALAXは市場から消えると伝えました。GALAXは翌日の10月28日に公式声明を出し、製造の拠点は1つも閉じておらず、Palitと共有する工場で生産も事業も通常どおり続いているとしています。
GALAXは4月にも、Palitが顧客に送った文書でPC事業から撤退し、業務をPalitが引き継ぐと伝えられ、理由にはAI需要によるGPUやメモリの不足が挙げられていました。このときはPalitと連名で5月に声明を出し、ブランドは残したまま、管理をPalitグループの本社に集める再編だと説明しています。
GPUの不足はGeForce全体で続いており、MSIも3月に、NVIDIAから届くGPUやメモリが需要より2割ほど足りないとして、エントリー向けのラインナップを3割減らす方針を示しています。Palitグループには、GALAXと同じGeForceを売るブランドがほかにPalitとGainwardの2つあり、GALAXの管理もPalitの本社に移っているため、販売の優先度としてGALAXは低く設定されている可能性があります。
GALAXの撤退はなくてもラインナップは縮小の可能性も
GALAXの声明が否定したのは工場の閉鎖で、グループの中でGALAXにどれだけGPUを回すかには触れていません。次の世代のRTX 6000シリーズは2028年までずれ込む見通しのため、RTX 5000シリーズの限られたGPUをブランドの間で分け合う状態は、2027年いっぱい続くとみられます。
GALAXは10月22日にもオーバークロック向けの最上位モデルRTX 5080 HOF Extremeを発表しており、在庫が尽きれば市場から消えるという報道どおりの展開は当面なさそうです。ただ、GPUが足りない間は、ASUSがRTX 5070 Tiを減らしてRTX 5080に生産を回すと伝えられたように、GALAXも利益の大きい上位モデルを優先し、下のモデルから数を絞る可能性があります。
GALAKURO GAMINGの保証は玄人志向が継続。ただし在庫は減少傾向
玄人志向は4月に撤退が報じられた直後に、GALAKURO GAMINGなどGALAX製のグラフィックカードの販売とサポートを続けると発表しています。国内で売られるグラフィックカードの保証は代理店が受け持っており、GALAKURO GAMINGでは玄人志向が3年の標準保証を引き受けています。これはASUSやPalitの1年、MSIやZOTACの2年より長い保証期間となっています。
ただ、国内で在庫のある玄人志向のグラフィックカードは、8月1日の9型番から10月28日には6型番まで減っています。
| メーカー | 8月1日 | 10月28日 | 減少率 |
|---|---|---|---|
| 玄人志向 | 9型番 | 6型番 | 33.3%減 |
| MSI | 24型番 | 15型番 | 37.5%減 |
| Palit | 13型番 | 10型番 | 23.1%減 |
| ASUS | 31型番 | 30型番 | 3.2%減 |
元々玄人志向製のGALAKURO GAMINGはラインアップは薄かったものの、その中心がRTX 5050からRTX 5070までの普及帯が中心となっています。そんとあめ、GALAXが削るならまずこの価格帯になるため、在庫は今後さらに減る可能性があります。特にGALAKURO GAMINGは3年保証も魅力の1つであるため、もし欲しいモデルがあるなら、在庫が残っているうちに買っておいた方が良さそうです。


