Intel Core i7-14700Kは先代より20%性能向上も、消費電力はCore i9-13900K超えに。

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第14世代CPU Raptor Lake RefreshのCore i7-14700Kの詳細ベンチマーク登場。先代より性能は20%向上も消費電力も13%増加でCore i9-13900K超えに。

Intelでは2022年に発売された第13世代デスクトップ向けCPUであるRaptor Lake-Sの後継モデルである第14世代デスクトップ向けCPUのRaptor Lake Refreshを2023年10月を目処に発売する計画としています。このRaptor Lake Refreshでは名前の通り、先代のRaptor Lake-Sのリフレッシュモデルで大幅な変更は加えられない見通しで、消費電力低減に寄与するDLVRの有効化やCore i7-14700Kにおいては8P+12Eという新しい組み合わせのCPUが投入されるなど変更点は少なくなっています。

今回、中国のBilibili上でRaptor Lake Refreshの中で新しいコア構成になっているCore i7-14700Kのゲーミングパフォーマンスを含めたベンチマークや消費電力などを計測した結果が明らかにされています。

Core i7-14700Kは8P+12Eの合計20コア、28スレッド構成となっており、動作クロックはベースが3.4 GHz、ブースト時の最大動作クロックは5.6 GHzに設定されています。キャッシュ麺では合計33MBのL3キャッシュを搭載しており、仕様上では先代のCore i7-13700Kに対してコア数ではE-Coreが4コア増え、キャッシュ容量が3MB増となっています。(CPU-Z上ではCore i7-13700KSと表示されていますが、実態はCore i7-14700Kでコア数は8P+12Eになっています。)

ベンチマークにおいてはCPU-ZではCore i7-14700Kはシングルコアが909、マルチコアは14992ptとなっており、シングルコアは+4%、マルチコアは+20%の性能向上をCore i7-13700Kに対して記録しています。Cinebench R23においてはシングルコアが+4%、マルチコアが15%となっており、シングルコア性能の向上分はCore i7-13700Kから引き上げられた動作クロックがそのまま反映されたスコアになっています。一方でマルチコアでは動作クロックの向上に加えてE-Coreが4コア増えている事によって10%~20%の性能向上を実現していると見られています。

各ゲームにおけるベンチマークも掲載されていますが、今回のCore i7-14700Kは先代モデルに比べて200 MHzの動作クロック向上とE-Coreの増加と言う内容であるため、ゲーミングにおける差はあまりありません。実際にCS:GOやPUBG、Naraka: Bladepointでは誤差範囲の差しか出ていません。ただ、原神においてはCore i7-13700Kより6%高いフレームレートを記録していますが、こちらも僅かな差しか出ていません。

ベンチマークでは若干の性能向上が見られるCore i7-14700Kですが、E-Coreの数が増えた事や、動作クロックが向上している事によって消費電力は先代のCore i7-13700Kより増えています。Core i7-13700Kでは消費電力は最大231W程度でしたが、Core i7-14700Kでは最大261Wと13%ほど増えており、ミドルレンジではあるもののRaptor Lakeの最上位モデルであるCore i9-13900Kの最大消費電力である253Wを超える値となっています。

Core i7-14700KについてはAMDのRyzen 7 7800X3Dを意識したモデルになっていると考えられるのですが、少なくとも消費電力の観点で言うとコア数を増やしている事に加えてE-Coreの数も増えているため増える方向に転がっており、Ryzen 7 7800X3Dに太刀打ちは出来なさそうな見通しです。ただ、肝心なゲーミング時のパフォーマンス面でRyzen 7 7800X3Dに対してどれだけ優れているのか、また価格面でどれだけ競争力のある価格を付けれるかはまだ明らかにされていないため、今後の情報に期待したい所です。

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