Intel 第14世代CPU Core i5-14600KFのベンチマークが登場。Core i5-13600KFに対して17%性能向上
Intelでは2023年10月下旬頃をめどにデスクトップ向け第14世代CPUであるRaptor Lake Refreshの発売を予定しています。このRaptor Lake Refreshは名前の通り2022年に発売された現行のRaptor Lakeに対して小規模な改良を加えたモデルとなっており、アーキテクチャー面ではP-CoreにRaptor Cove、E-CoreにはGracemontを引き続き採用しつつも、消費電力の低減に貢献するDLVRや動作クロックの向上などによってRaptor Lakeより性能を向上させると見られています。
今回、このRaptor Lake Refreshの内、ミドルレンジモデルとなるCore i5-14600KFのGeekbench結果が登場しました。
Core i5-14600KFは合計14コア20スレッドとなっており、内訳としてはP-Coreが6コア、E-Coreが8コアでL2キャッシュは4MB、L3キャッシュは24MBで、これは先代のCore i5-13600KFと同じ構成になっています。動作クロックはベースが3.5 GHz、ブーストが5.3 GHzという事で、ベースは変わりませんが、ブーストは先代モデルに対して200 MHz向上しています。CPUの仕様はCore i5-14600KFは動作クロックが微増した事以外Core i5-13600KFと同じになっています。
そんなCore i5-14600KFのスコアはシングルコアが2794pt、マルチコアは17910ptとなっています。
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性能面では先代のCore i5-13600K(F)と比較するとシングルコアは約5%向上しており、動作クロックの向上率の4%とほぼ同等となっています。一方でマルチコア性能については約17%の向上が記録されています。このスコア向上についてもアーキテクチャーやコア構成などには変更が加えられていないため、全コア使用時のブースト動作クロックが向上した事でCPU全体として17%のスコア向上が実現できたものと考えられます。
Core i5-14600K(F)についてはAlder Lakeから採用されているLGA1700対応マザーボードが引き続き使用できるのですが、Alder Lake世代のCore i5-12600Kと比較するとシングルコアは16%、マルチコアは47%と大幅向上が実現できています。これはCore i5-12600Kでは6P+4Eとコア数が少ない上に、動作クロックも向上しているためここまで大きな違いが出ています。
そのため、このCore i5-14600K(F)についてはRaptor Lake世代から乗り換えるには少々物足りないですが、Core i5-12600KなどAlder Lakeユーザーであれば今回のRaptor Lake Refresh系に取り換える価値はありそうな性能差を実現しています。
あとは価格ですが、Intelでは一時値上げするという噂もありましたが否定もしているため、ベストケースではCore i5-13600K(F)と同じく発売初日は5.8万円前後となり、ご祝儀価格が落ち着けば5万円前半で購入が可能になる可能性があります。ただ、日本では円安が進んでいる関係からさらに価格が上がる可能性もあるため、型落ちとなるCore i5-13600K(F)などもねらい目となる可能性がありそうです。
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