カメラ搭載AirPodsはmacOS 26.7にデモ映像が含まれていたとして話題になりましたが、どうやらこのデモに映っていたモデルは投入中止となり、カメラ搭載AirPods自体の投入も2027年まで先送りされる見通しであることが明らかになりました。
供給網とソフトウェアの課題が解けず、カメラ付きAirPodsは2027年へ
カメラ付きAirPodsは、AirPods Proに小型のカメラを組み込み、Siriに周囲の状況を伝える「目」を持たせる構想で開発が進められてきた製品です。8月上旬には年内、早ければ9月にも登場すると伝えられており、発売は目前に見えていました。
しかし、BloombergのMark Gurman氏によると、カメラ付きAirPodsは2026年の発売計画に入っていないとのことです。Appleが供給網とソフトウェアの課題解決に取り組んでいるためで、製品に詳しい関係者も、近いうちに発売されることはないと語っています。
今回の報道の2日前にあたる8月17日(月)には、MacRumorsがmacOS Tahoe 26.7のリリース候補版から見つけたデモ動画を公開していました。動画では男性が本をAirPodsに掲げると、Siriがそのタイトルを読み上げて後から参照できるように保存しており、発売準備が進んでいる兆候にも見えましたが、映っていたのは投入が中止される機種でした。
動画の機種は投入中止。2027年に残るのは新世代のカメラ版
カメラ付きAirPodsをめぐっては、8月初めの報道の時点で、B790とB798という2つのコードネームの存在が示されていました。B790はAirPods Pro 3にカメラを搭載した派生モデル、B798はカメラ搭載の新世代AirPods Proであり、macOS 26.7のデモ動画に映っていたのはB790とのことです。
このB790は2026年のロードマップ上に最近まで存在していたものの、最新の計画ではすでに投入を取り下げたとされています。そのため、今後登場するカメラ付きAirPods Proは新世代となるB798のみで、2027年秋に登場するとみられるiPhone20周年モデルと同時に登場する可能性があるようです。
カメラ付きAirpodsでは写真や動画は撮れず。主な役割はSiriに渡すだけ
B790やB798に搭載されるカメラは低解像度のもので、周囲の情報をSiriのAIへ渡し、Visual Intelligence(目の前のものについてSiriに尋ねる機能)に利用するためのもので、写真や動画の撮影はできません。この設計の背景には、スマートグラスでも撮影できないカメラ案が検討されているなど、Appleはウェアラブル全体で、カメラを巡るプライバシー批判を避ける設計へ寄せていると考えられます。
なお、このカメラ付きAirPodsが2026年内に出る見込みはなくなり、2027年版も撮影機能を持たない見通しです。そのため、Visual Intelligenceなどに興味がなく、AirPods Proの購入を考えているのであれば、値上げが続く状況でもあることから、現行のAirPods Pro 3を買ってもいいかもしれません。


