ASUSでは2023年4月1日にSteam Deckに対抗するハンドヘルドゲーミングデバイスの『ROG Ally』を発表しましたが、仕様については明らかにされていませんでした。しかし、積荷目録からこのROG Allyに搭載されるAPUなど仕様が明らかになりました。
ASUS ROG AllyにはAMDのRDNA 3内蔵のRyzen 7 7840U搭載。Steam Deckを大幅に超える性能に
ASUSでは2023年4月1日にSteam Deckに対抗するハンドヘルドゲーミングデバイスである『ROG Ally』を発表しました。このROG Allyについては7inchのフルHD 120Hzのディスプレイを搭載し、OSにはWindows 11内蔵となっている以外の情報は無く、内蔵されるAPUについては明らかにされていませんでした。
しかし、アメリカのFCCにASUS ROG Allyと見られるモデルナンバー『RC71L』と『RC71X』が登録された事で積荷目録を収集するサービスであるVolzaにこのROG Allyが韓国からインドに発送されている事が明らかになり、搭載APUなどおおまかな仕様が明らかになりました。
Global Handheld console pc rc71l export import trade data, buyers & suppliers (volza.com)
積荷目録によると、荷物自体は韓国からインドへ2023年2月10日に輸送されている事が判明しており、原産国は中国である事も明らかになっています。
この積荷目録の概要欄の中にはROG Allyを示す『HANDHELD CONSOLE PC RC71L』の他に仕様である『AMD Ryzen 7 7840U 780M 3.30 GHz』と記載があり、同APUを搭載する事が明らかになっています。
このRyzen 7 7840UについてはCPU側には8コア16スレッドのZen 4 CPUを搭載し、性能面ではCinebench R23でCore i7-12700Hに迫る性能を記録するなど非常に高いCPU性能となっており、GPUについてはRDNA 3アーキテクチャーを採用しているRadeon 780Mが内蔵されており、Compute Unitは12基など非常に高い性能を持つAPUになっています。
Steam DeckについてはZen 2+RDNA 2を組み合わせたVan Goghと呼ばれるAPUが内蔵されており、CPUは4コア8スレッド搭載で、GPU側にはCompute Unitは8基となっています。
性能面ではSteam Deck搭載のグラフィックス性能は3DMark TimeSpyのGraphics Scoreは1600pt台となっていますが、ROG Allyに搭載されるRadeon 780MについてはTDP次第ですが最大3003ptと言うスコアがリークとして出現しています。ROG Allyではハンドヘルドゲーミングデバイスであるため、TDPに制約がかかるためスコアとしてはもう少し低くなると見られていますが、それでも2000ptは余裕で超えると見られておりSteam Deckに対して1.5倍近いグラフィックス性能を持つと見られています。
ROG AllyについてはASUSが公式で『想像よりも早く登場する』とツイートするなど近い内に発売日などが明らかにされると見られています。内蔵されているAMDのRyzen 7840Uについては搭載製品は2023年5月1日が一斉発売日であるため、その前後で発売日や価格に関するアナウンスがあると考えられます。
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