Intel Arrow Lakeのリーク情報が出現。Rentable Unitやハイパースレッディングは非搭載。発売は2024年12月ごろに遅れる模様
Arrow Lakeに関する最新情報はこちらへ
Intelでは2023年12月にタイルアーキテクチャーを採用した第1世代Core Ultra/CoreシリーズとしてMeteor Lakeを投入しますが、このMeteor Lakeは主にノートPC向けでデスクトップ向けには投入が行われません。一方で、デスクトップ向けではRaptor Lakeの改良版にあたるRaptor Lake Refreshがピンチヒッターとして投入されますが、2024年上半期にAMDがデスクトップ向けにZen 5アーキテクチャーを採用するRyzen 8000シリーズを投入する計画であるためIntelもデスクトップ向けに完全に新しいCPUの投入が求められています。
今回、この中でデスクトップ向けにも投入が予定されているArrow Lakeシリーズに関するリーク情報がMoore’s Law is Deadより登場しました。
IntelのArrow LakeについてはTSMCの初代3nmであり、AppleのA17 Proなどが製造されているTSMC N3BプロセスとIntel 20Aプロセスを組み合わせて製造が行われる予定になっています。2024年頃に投入となると、より歩留まりやコストダウンが行われているTSMC N3Eがありますが、Intelでは元々TSMC N3B向けにArrow Lakeなどを設計していたほか、AppleやNVIDIA、AMDなど多くの顧客はTSMC N3Eを利用する一方で、N3Bについては製造キャパシティーに余裕があることからN3Bの使用を行うようです。
最上位モデルのコア構成についてはP-Coreが8コア、E-Coreが16コアに加えSoC内蔵のLP E-Coreが2コアで構成される予定で、P-Core側にはLion Cove、E-Core側にはSkymontが搭載されます。このArrow Lakeではハイパースレッディングの開発が間に合わないため、新たにRentable Unitと呼ばれる新しい機能が追加される予定で開発が進められていました。しかし、このRentable Unitの開発は間に合わず、結局ハイパースレッディングも搭載されないなどCore 2世代ぶりにハイパースレッディングが一切搭載されないなど久しぶりにコア数=スレッド数となるCPUになります。
性能面ではシングルコア性能はRaptor Lakeに対して最低でも25%向上が見られるとのことです。これはIPC向上と動作クロックの向上合わせた数字とのことです。一方でマルチコア性能についてはシングルコア性能が向上した分、向上が見られますが、P-Coreを8コアしか搭載しておらず、E-Coreは大幅な性能向上が見られないため、16コアがP-Core相当のZen 5アーキテクチャーに比べると性能の向上幅は見劣る可能性が高いとのことです。そのため、Arrow Lakeではシングルコアが求められるタスクで非常に高い性能が期待できる他、シングルスレッドとすべてのコアを使わない程度のマルチスレッドでは高い性能が期待できるとのことです。
発売時期については当初デスクトップ向けモデルはArrow Lakeは2024年秋頃が予定されていましたが、新しい登場時期は2024年Q4、つまり10月から12月の予定になっていますが現時点の発売予定は2024年末でおそらく12月になるとのことです。ノートPC向けArrow Lakeについてはさらに遅れる見通しで2025年初旬とのことです。
なお、Moore’ s Law is Deadによると、IntelとAMDのデスクトップ向けCPUの発売時期については過去にZen 3とAlder Lakeで見られたような状況になるのではないかとのことです。これは、AMDがZen 5を搭載するデスクトップ向けRyzen 8000シリーズでシングルコアおよびマルチコアで高いスコアを記録ししばらく市場を席巻するものの、その後にはArrow Lakeが性能で挽回する展開が見られるのではないかとのことです。
コメント
コメント一覧 (4件)
シレッとarrow lake refreshなんてものが挟まってるしデスクトップ向けはこの先も遅延とキャンセルのオンパレードになりそうな予感しかしない
HTもRUもないのであれば、8Pのみも本当に出るかもしれませんね。
これでAdamantineが搭載されていて、CPUが使用出来ればゲーミングCPUとしては最強なのですが…どうなることやら。
うーん。AMDがまた低迷し始めたのを見て胡坐を組みなおしたのか
必死さが一切感じられないグダり具合だなぁ
15000のキリ番製品開発してる自覚があるんだろうか
HT廃止なら当然シングル性能の向上に期待したいところ
だがしかしArrow Lake関連で出てきている情報は初期目標値シングル+5%マルチ15%など不安だらけ
もしかするとこのへんが発売遅延している原因なのかも