Snapdragon 8 Gen 3はApple A17 Proに近い性能で30%優れる電力効率を実現。GPU性能は60%優れる模様

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Snapdragon 8 Gen 3はApple A17 Proに近い性能を30%優れた電力効率で実現へ。GPU性能は60%優れる模様

Qualcommでは長年、AppleのAシリーズに対抗すべく2023年~2024年初旬に同社のハイエンドスマートフォン向け最上位SoCであるSnapdragon 8 Gen 3の投入を予定しています。今回、そんなSnapdragon 8 Gen 3に関して、最新のGeekbenchリークやスマートフォンで重視される電力効率に関するリーク情報が登場しました。

直近でSnapdragon 8 Gen 3を搭載するメジャーなスマートフォンはサムスンのGalaxy S24 Ultraになるのですが、このGalaxy S24 Ultraで計測されたGeekbenchベンチマークスコアはシングルコアが2300pt台、マルチコアが7300pt台を記録しているとのことです。

このスコアは、シングルコアはiPhone 15 Pro搭載のA17 Proの2950pt台には届かないものの、マルチコアでは7500pt台であるため3%以内の差に迫る高いパフォーマンスを記録しています。

AntutuベンチマークについてはSnapdragon 8 Gen 3では200万ptを記録しており、CPUが44万pt、GPUが84万ptになっています。このスコアは先代のSnapdragon 8 Gen 2に対して25%優れたスコアとなっており、CPU、GPU共に大幅な向上を記録しています。ちなみに、iOSとAndroidの違いがあるため単純比較はできませんが、iPhone 15 Proでは総合が150万pt、CPUが40万pt、GPUが51万ptであるため、Snapdragon 8 Gen 3の方が33%優れた結果になっています。

性能が高くなっているSnapdragon 8 Gen 3ですが、高性能化で気になるのが消費電力についてです。そんなSnapdragon 8 Gen 3ですが、この辺りはかなり優れているらしくRevegnus氏によるとSnapdragon 8 Gen 3の電力効率はA17 Proを30%程度超える見込みになっているようです。また、GPU側の性能についてはSnapdragon 8 Gen 2時点でApple A16 Bionicを40%程度超えていたのですが、Snapdragon 8 Gen 3ではA17 Proを60%程度超える性能に広がっているとのことです。

Snapdragon 8 Gen 3についてはTSMC 4nmの改良版であるN4Pを採用しており、A17 ProのTSMC 3nmの初期版であるN3Bより世代や性能的には劣るプロセスで製造が行われています。しかし、性能面ではCPUではシングルコアは敵わないものの、マルチコアではA17 Proに迫る性能となる一方で、GPU性能では圧倒的に優れているようです。また、3nm化で最大の恩恵を受けられるはずの電力効率ではSnapdragon 8 Gen 3の方が優れるなど最新プロセスを採用せずともA17 Proを超えるかもしれないレベルの性能を発揮している点、Snapdragon 8 Gen 3は非常に期待が持てるSoCになるかもしれません。ただし、このSnapdragon 8 Gen 3では供給価格が先代のGen 2に比べて上がる事が予測されているため、仮にSnapdragon 8 Gen 3搭載機種が欲しくても現行より更に高価になるなど入手する難易度は上がるものと考えられます。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 性能上!お値段上!ならまぁ…って感じ
    いや結局、OSの違う比較ってあんまり意味ないってのがね…
    Windows/Mac然り、Android/iOS然り…

  • スペック高すぎるとどこかしら問題出てくるか
    まあそれ以前に日本で本格的に出るかどうかだが
    この様子を見る限り価格はiPhone15より高いかもな

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