Intel Arrow Lake-HとArrow Lake-SのGPUベンチマークが登場。性能はMeteor Lakeと大きく変わらず

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Intel Arrow Lake-HとArrow Lake-SのGPUベンチマークが登場。性能はMeteor Lakeから大きく上がらず?

Intelでは2024年末頃を目途にハイエンドノートPC向けにArrow Lake-H、そしてデスクトップ向けにArrow Lake-Sを投入予定ですが、今回これらCPUに内蔵されているGPUについてSiSoftware Sandra GPGPUベンチマーク情報が出現しました。

今回登場した中でハイエンドノートPC向けArrow Lake-HはXe-Coreを8コア、128基の実行ユニットと8MBのL2キャッシュで構成され、動作クロックは2.0 GHzで動作し、メモリーにはDDR5が搭載されています。

デスクトップ向けのArrow Lake-HではXe-Coreを4コア、64基の実行ユニット、4MBのL2キャッシュで構成され、動作クロックが2.0 GHzで、こちらもDDR5を搭載して計測がされています。

ベンチマーク結果はArrow Lake-Hは1598.22Mpix/sを記録し、Arrow Lake-Sは1053.56 Mpix/sを記録しています。

このベンチマーク結果自体、ゲーミング時のパフォーマンスなどと高い相関を示す訳ではありませんがIntel製GPUと比べると、Arrow Lake-HはエントリーモデルのIntel GPUであるArc A310を若干超える性能を記録しているためCPU内蔵GPUとしての性能は低くはないと言えます。一方で、同じコア数を持つMeteor Lakeに対しては5%の向上しか見られないなどあまり大きな性能向上は現時点では確認できません。

デスクトップ向けのArrow Lake-SについてはGPUのコア数が半減しているためArrow Lake-Hに比べると性能が大きく下がっています。ただ、同じコア数のMeteor Lakeに対しては14%の性能向上を記録し、さらにRaptor Lakeに搭載されているIntel UHD770に比べると2.5倍以上のスコアを記録しているため、デスクトップ向けArrow Lake-Sについては大幅な性能向上を体感できるレベルになることが予想されます。

ただし、このSiSoftware Sandra GPGPUベンチマークについてはゲーミング時のパフォーマンスと相関性が高いとは言えないほか、これらの製品の登場まで半年程度あるためドライバーの最適化も進んでいません。ですので、あくまで参考レベルにしかならない点に注意が必要です。

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Intel Arrow LakeではArc Alchemistのエントリーモデルに搭載されているのと同じGPUを採用しているため、デスクトップ向けについては従来まで搭載されていた内蔵GPUに比べて大幅なグラフィックス性能の向上が期待できます。ただ、コア数が少なく抑えられていることから多くのゲームを動かすという訳には行かず、eSportsタイトルの設定を落とした状態などでない限り快適には動かなさそうです。

ノートPC向けのArrow Lake-HではAlchemist+に変更されているのですが、SandraベンチマークにおいてはMeteor Lakeからの差はあまり見られない感じです。ただ、このベンチマーク以外の結果を見る必要があるほか、登場まで時間があり最適化が進められていないためまだ何とも言えません。

ただ、少なくとも開発は進められているため、予定通り2024年秋ごろには登場する可能性は高そうです。

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