AMD Zen5の性能や仕様に関するリーク情報登場。刷新規模は初代Zen並に

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AMDでは2024年にZen5アーキテクチャーを搭載したRyzen 8000シリーズやEPYC Turinを投入予定ですが、このZen5アーキテクチャーとZen5を搭載するCPUに関するリーク情報が登場しました。

目次

Zen5アーキテクチャーのリーク情報登場。初代Zen並の刷新規模でIPCはZen 4比で最大26%向上

AMDでは2024年にZen5アーキテクチャーを搭載したRyzen 8000シリーズやEPYC Turinなどを投入予定としていますが、今回このZen5アーキテクチャーやZen5搭載のCPUであるRyzen 8000やEPYCシリーズなどに関するリーク情報がMoore’s Law is Deadから登場しました。

AMD Zen 5 Full Leak: Core Counts, IPC, Clocks, Sorano, Turin, and even Zen 6 Venice Details! | Youtube

Zen5アーキテクチャーについて

AMDのZen5アーキテクチャーについてはAMD内でも「初代Zen並のアーキテクチャー刷新規模」になると言われており、Zen 3やZen 4の長所を伸ばし、弱点を大きく克服するアーキテクチャーになると見られています。

このZen5アーキテクチャーについては2024年上半期までに登場予定で早ければ2024年3月までの登場する可能性があるようです。ただ、GIGABYTEの発表であった2023年末までに発売される可能性は低く、Phoenix APUのデスクトップ向けと勘違いしている可能性があるようです。

IPCの大幅向上は主にキャッシュ容量の増加や、フロントエンドの拡充により命令の伝送が並行して行われるようになるほか、バックエンドはリソースの増加により向上するとのことです。

動作クロックはZen5でも向上するものの、向上代は2~9%と小さめとなっています。

このZen5アーキテクチャーはTSMC 4nmおよび3nmの両方に対応が可能な設計になる設計で計画が行われているとのことです。この理由としては、TSMC 3nmの歩留まりがAMDの想定を下回る状況になっており、リスクヘッジとしてTSMC 4nmでも十分なパフォーマンスや生産量を確保できる設計にしているようです。

これによりAMDではTSMC 3nmの出来やIntelの動向次第で採用するプロセスノードを変えられるようになっているようです。

EPYC TurinのTSMC 4nm版について

Zen5アーキテクチャーでもCCD1基辺りのコア数は8コアとZen 4からの変更は入らない見込みになっています。ただ、EPYC TurinではCCDを16基搭載することで最大128コアのZen5コアを搭載する見込みのようです。

EPYC Turinでは新しいI/OダイではXilinxの機械学習用アクセラレータが搭載され、SDXIの改良やSDCIの動作などが予定されているとのことです。

メモリー関係では12チャンネルのDDR5に対応する予定で、速度は最低でも6400 MT/sへの対応が行われるようです。ただ、更に高速な7200 MT/sの対応も視野に入れて開発は行われています。

このEPYC TurinのA0シリコン(初期CPU)は2023年2月にテストが行われたそうですが、初回で起動に成功したほか、すでに全コア動作の状態で4.2 GHzを超える動作クロックを記録するなど良好な開発進捗のようです。

EPYC Turin-DenseとTSMC 3nm版について

AMDでは多コア化に焦点を当てたEPYCであるZen5cを準備しており、これらのCPUではCCD1基辺り16コアを搭載、CCDを12基搭載することで合計192コアを搭載する予定になっています。

コア数については最大256コアを目指すことも考えられていたようですが、TSMC 3nmの歩留まりが悪い事から最初の段階ではコア数は192コアで発売が行われるようです。しかし、Intelの動向やTSMC 3nmの歩留まり次第では1CCD辺り32コアにまで増やすことが可能のようです。

Ryzen 8000シリーズ(Granite Ridge)について

Granite Ridgeはコンシューマ向けにZen5を搭載したモデルで、Ryzen 8000シリーズとして発売が予定されています。

このRyzen 8000シリーズではTSMC 4nmを活用する予定で、コア数についてはZen 4と同じく1CCD辺り8コアでCCDを2基搭載するなど現行から据え置きとなっています。ただ、こちらもIntelやTSMC 3nmの動向次第では32コア搭載のZen5cの発売も計画されています。

また、I/Oダイに関しても新しいものが搭載される予定で、EPYCのようにより高速なメモリーに対応する他、内蔵GPUの改良とXilinx製のアクセラレータの搭載が検討されているようです。

ノートPC版のZen5については省電力性を重視することから、big.LITTLEのハイブリッドアーキテクチャーを搭載したモデルのみ発売予定で、Zen5とZen5cか動作クロックの異なるZen5を混在させたモデルになるようです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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