Ryzen Threadripperは2019年11月にZen2アーキテクチャーを採用したThreadripper 3000シリーズが発売されて2年以上が経過していますが、遂にZen 3アーキテクチャーを採用したThreadripper 5000シリーズの発売日が判明したようです。
3度の延期を経てThreadripper 5000シリーズの発売日判明
AMD Ryzen Threadripper PRO 5000 to launch on March 8, 2022 – VideoCardz.com
Zen 3アーキテクチャーを採用したRyzenやサーバー向けCPU、EPYCなどは既に発売から1年近く経過していますが、未だにRyzen Threadripperについては2019年11月に発売された以来、更新が行われておらずZen2アーキテクチャーを採用したRyzen Threadripper 3000シリーズが2021年12月時点でも最新モデルとなっています。
そんな、Ryzen ThreadripperについてはZen 3アーキテクチャーを採用したRyzen Threadripper 5000シリーズの登場が何度も噂されていましたが、1度目は2021年5月頃に9月発売と噂され、その後に11月に延期と言われ、最終的には2022年に発売延期と3回も延期された経緯があります。そんなRyzen Threadripper 5000シリーズですが、遂に発売日についてVideocardzが情報を独自に入手したようです。
2022年3月8日発売、Ryzen Threadripper Pro 5000シリーズ
Ryzen ThreadripperについてはProのみの登場となり、AMDは現時点では発売日を2022年3月8日に設定しているとの事です。
発売されるモデルは現時点では計5モデルが登場すると見られていなす。コア数とモデル名としては、64コア128スレッドを搭載するモデルがTR PRO 5995WX、32コア64スレッドがTR PRO 5975WX、24コア48スレッドがTR PRO 5965WX、16コア32スレッドがTR PRO 5955WX、12コア24スレッドがTR PRO 5945WXとなっています。
全モデルTDPは280Wとなります。
なぜここまで遅れたのかは不明
Videocardzがマザーボードメーカー関係者の多くはあまりにもThreadripperの登場が遅すぎる事から6nmプロセスに改良されたZen 3+が採用される事を期待しているようです。ただ、Threadripper 5000シリーズと言われているため、6nmが採用されればRembrandtと同じく6000シリーズと名付けられる可能性が高いため、その線は薄いと見られています。
なお、AMDではこのRyzen Threadripper Pro 5000シリーズの発表をCES2022にて行うと見られていますが、同時に3D V-Cacheを搭載するRyzenシリーズの発表も行われると見られています。そのため、もしかしたら3D V-Cacheを搭載するRyzen Threadripperも登場がアナウンスされる可能性もありそうですが、まだこの辺りの噂は一切出ていないのが現状のようです。
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Zen 3を採用するRyzen Threadripperが遅れた理由は色々言われています。一番有力なのが単純にライバルが居ないのと、サーバー向けZen 3搭載のEPYCが売れている事からThreadripperに製造キャパシティーを割り振る理由がほとんどないという説です。そのため、Zen 3+を採用するために遅れたというのはかなり見込みの薄い期待のように感じられます。ただ、3D V-Cacheを搭載するRyzen Threadripperに関してはコンポーネントなどを共有するEPYCで既に3D V-Cache搭載が発表されているため、可能性としては高いかもしれません。