Windows 11のUI高速化機能 5月オプション更新KB5089573で先行配信。6月に全ユーザーへ本格展開

Windows 11のUI高速化機能 5月オプション更新KB5089573で先行配信。6月に全ユーザーへ本格展開

MicrosoftはWindows 11向けの5月オプション更新プログラムKB5089573(Build 26200.8524)で、UIの動作を高速化する「Low Latency Profile」を配信しました。

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Low Latency ProfileがWindows 11の5月オプション更新で配信

5月26日に公開された変更履歴では「General Performance Improvment」として簡潔に記載されているのみですが、これはスタートメニューや検索、アクションセンターといったシェル周りの体験を高速化する機能で、内部的には「Low Latency Profile」と呼ばれているとのことです。同機能は6月の月例セキュリティ更新で全ユーザーへの本格展開が予定されていますが、5月のオプション更新を適用すれば先行して利用できます。

ただし、現時点で高速化の対象となるのはスタートメニューや通知センター、右クリックメニューといったOSのフライアウト表示に限られ、アプリの起動そのものは速くならず、アプリ起動の高速化含めた対応は次回以降の更新で展開される見通しです。

CPUを瞬間的に最大クロックへ。「Race to Sleep」が仕組み

Low Latency Profileは、UI操作の瞬間にCPUを1〜3秒だけ最大周波数まで引き上げ、処理を素早く終わらせてから低電力のアイドル状態へ戻す「Race to Sleep」と呼ばれる手法を採用しています。

実際にスタートメニューや右クリックメニューを開いた際にはP/E-Coreを搭載するCPUでは一時的にP-Coreの使用率が100%に跳ね上がり、すぐに通常の水準へ戻る挙動がWindows Latestの検証で確認されています。ただ、この動作による発熱やバッテリー消費の増加は見られず、特別なハードウェアも不要で、低スペックなPCほど体感差が大きいとされています。

この機能を巡っては、登場当初にSNS上で「最適化の不備をCPUの酷使でごまかす安易な対処だ」といった批判も上がっていました。しかし、Microsoftのスコット・ハンセルマン氏はAppleもmacOSで同様のハードウェアスケジューリングを用いていると説明していますが、これらの反発も踏まえて変更履歴で同機能固有の名称は与えず「General Performance Improvment」とだけ記載されています。

自動有効化されない場合はViveToolで強制可能

同機能はControlled Feature Rollout(CFR)方式で展開されるため、KB5089573を適用してもすぐには有効にならない場合があります。これはコード自体はダウンロードされているものの、Microsoftが安定性を監視するために一部ユーザーでは有効化を保留しているためです。すぐに試したい場合は、サードパーティー製ツールのViveToolを使い「vivetool /enable /id:58989092」を実行することで手動で有効化できますが、オプション更新のため適用は任意であり、急がなければ6月の標準展開を待っても問題ありません。

なお、一度この機能がデバイス上で標準有効になると、その後は無効化できなくなる点には注意が必要です。

最近のWindows 11ではKB5083769やKB5074109で起動不能の不具合が相次いでいるため、オプション更新の先行適用にはリスクも伴いますので、もし更新する際はバックアップを行ってから実施することが推奨されます。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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