サムスン労組が18日間のストライキを計画。DRAM最大4%減産で値上がりなどの影響も懸念

サムスン労組が18日間のストライキを計画。DRAM最大4%減産で値上がりなどの影響も懸念

サムスンの労働組合がボーナス要求を巡り、2026年5月21日から6月7日にかけて18日間のストライキを計画していることが明らかになりました。実施された場合、DRAM生産量に最大4%、NAND生産量に最大3%の影響が及ぶ見通しです。

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サムスンのストライキでDRAMは最大4%、NANDは最大3%減産へ

サムスン電子の労働組合は会社側に対し、年間営業利益(約300億ドル=約4.8兆円規模)の15%相当をボーナスとして支給するよう要求しており、これが受け入れられない場合に5月21日から6月7日にかけて18日間のゼネストに踏み切る方針を示しています。

復旧には2〜3週間。実質36日間の操業影響に

TrendForceの分析によると、ストライキが実行された場合の生産減少幅はDRAMで3〜4%、NANDで2〜3%が見込まれるとのことです。加えて、ストライキ終了後もクリーンルームのリセット、装置の再調整、ウェハー廃棄、歩留まりの回復作業などに2〜3週間を要するため、実質的な操業影響は最大36日間に及ぶと指摘されています。経済的な損失額は130億〜200億ドル(約2.1兆〜3.2兆円)に上るとの試算も出ています。DDR5価格は既に2025年比で2倍超の水準にあるなか、国内市場でも1ドル160円前後の為替を踏まえれば追加の上昇圧力は避けにくい状況です。

競合のSK HynixとMicronが価格引き上げの余地を獲得

直接的な恩恵を受けるとみられるのが、競合のSK HynixとMicronです。両社は今回の供給減を追い風に、DRAMやNAND製品の契約価格をさらに引き上げやすい立場となる見通しです。2〜4%という減産幅は通常の市況であれば吸収可能な水準ですが、AI需要の急拡大により2026年通年で12%の供給不足となる見通しの現状では、1%程度の供給減でも価格上昇の引き金になりかねない状況です。仮にストライキが計画通り実行された場合、その影響はコンシューマー向け製品の値上がりや供給不足にも直結することになりそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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