Intelの700シリーズマザーボードについては2023年1月頃から標準搭載されているi226-Vオンボードイーサネットコントローラーにバグがあり、インターネット接続がランダムに切断されるという不具合が発生していましたが、Intelがこの問題を暫定的に修正するドライバーをマザーボードメーカー各社に展開し始めたようです。
Intelが700シリーズマザーボードに搭載されているI226-V LANコントローラーの不具合を暫定的に修正するドライバーをリリース
Intelの700シリーズマザーボードについては2022年末から2023年にかけてZ790やH770、B760などが発売されていますが、これらのモデルにはi226-Vオンボード2.5GbEイーサーネットコントローラー(i226-V)がデフォルトで搭載されています。
このi226-VについてはZ790が発売されて間もない2022年12月頃からRedditやIntel、ASUSなどの掲示板上でインターネットが数秒間から瞬間的に切断される不具合が報告されていました。
この問題についてIntelでは2023年1月頃に不具合を認め、修正に取り組んでいましたがこのインターネット切断に関して暫定的に修正するドライバーをマザーボードメーカー各社に展開し、順次ドライバーアップデートとして提供が開始されているようです。
現在公開されているのは確認できる所でMSI製マザーボードのみですが、ASUSやGIGABYTEなど700シリーズマザーボードを発売している各社メーカーのサポートページからダウンロードが可能になるものと見られています。
この修正はWindowsのコントロールパネルからアクセスするイーサネットコントローラーの詳細設定で変更できる『Energy Efficient Ethernet(EEE)』をドライバーレベルで無効化する措置が行われているとのことです。このEEEが瞬間的な切断に大きく関与していたとIntelは発表しています。
Intel released mitigation driver to fix random connection drop issue on I226/I225 2.5GbE controllers. Intel is still doing investigation to determine the root cause and will provide a robust solution. 🧐🧐🧐
MSI has released the driver. https://t.co/pWJYMpebf9 pic.twitter.com/vbZrX2MB2d— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) March 1, 2023
実際に、Redditなど掲示板でもドライバー適用により不具合が解決されたり、EEEを無効化する事で瞬間的な接続が発生する事態は防げるとの事です。
ただ、Intelではこのi226で発生している不具合はEEEだけが問題ではなく、他に不具合を引き起こす原因があるとして調査を進めているようで、より信頼性の高い修正方法を提供する予定とのことです。
ただ、この不具合の原因がハードウェアレベルであれば既存のユーザーに対してはリコールかドライバーでのパッチ当てのみとなる可能性があり抜本的な解決は難しいかもしれません。
Intelの2.5GbEイーサネットコントローラーに関しては前世代のi225でもやらかしていたので、気になる方は3000円ぐらいでRealtek製イーサネットコントローラーを搭載したLANカードも売られているので購入して取り付けるのも選択肢かもしれません。
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