AMDのZenアーキテクチャー採用のRyzenですが、2021年から2022年にかけての詳細Zen2、Zen3のロードマップの一部がネット上に出現しています。
Zen3の情報はこちらに集約しました
Zen2 + RDNA 2搭載APUとZen3リフレッシュが登場?
過去にAMDのロードマップをリークしたMebiuW氏が最近、前回のリークとは別の部分の画像を公開しました。
CVML means a computer vision & machine learning accelerator? pic.twitter.com/fXW4306FHB
— MebiuW (@MebiuW) August 22, 2020
ここでは、AMDは2021年に『Warhol』、『Van Gogh』、『Cezanne』をリリースする事が書かれています。
Warhol
WarholはデスクトップCPUと見られており、デスクトップ向けZen3で2020年登場予定の『Vermeer』の後継モデルと見られています。『Vermeer』の次はZen 4である『Raphael』と見られていましたが、実際には間に『Vermmer』のリフレッシュモデルを挟み、変更内容としては現行のAM4からAM5へ変えたモデルを出す可能性があります。
Cezanne
これは、8月頃にベンチマークサイトに出現したノートPC向けのAPUで、既報の通りCPUはZen3、GPUにはVegaを搭載するAPUです。今回判明した事と言えば、メモリーにはLP-DDR4に対応しLP-DDR5対応は無いという事です。
Van Gogh
これは今回新たに判明したAPUで、組み合わせは現行世代のCPUはZen2の一方、GPUは世代が上がり、RDNA 2となります。この組み合わせはPlayStation 5 や Xbox Series Xと同じです。
Van Goghでは、『Cezanne』より更に低消費電力で最大7.5W~18Wとなる予定です。これは既に電力効率の高いZen2に、RDNAに対して50%電力効率を向上させるRDNA 2を組み合わせる事でAPUとして高い電力効率を目指すと考えられています。その一方でRDNA 2の性能に相応なメモリー速度を確保するためにメモリーはLP-DDR5まで対応すると見られています。
このVan Goghですが、低消費電力向けであるIntelのY及Uシリーズと真っ向から対抗するものになる可能性があります。
今回出されたラインアップで、デスクトップ向けZen3とZen 4の間にZen3のリフレッシュ商品が挟まれるとなると、2022年まで現行の7nmより進化したプロセスのCPUは見られませんので少し残念ですが、見切り発車で5nmに進もうとして失敗しCPUのライフサイクルプランが破綻するよりはマシではあります。(Intelがこのパターンだった気がします。)
少々気になるのが『Van Gogh』で、AMDが本格的にモバイル向けCPUで寡占状態のIntelからシェアを奪いに行くつもりなのでしょう。もしそうだとしたらこの『Van Gogh』はAMDがさらなる成長を遂げるのに非常に重要な製品となるためどのような製品なのか詳細が気になる所です。
コメント