SSDの価格は今が底値? 減産によりNANDフラッシュ価格が2023年末にかけて値上がりする可能性

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SSD価格は今が底値?SSDに使われるNANDフラッシュは減産により価格が2023年末から値上がりする予測

SSDなどに搭載されているNANDフラッシュについては2022年以降、インフレが世界各国で深刻化し、それに伴い中央銀行の引き締めとそれに伴う景気後退などでコンシューマー向けPCおよびサーバー・データセンター向け製品の売上は大きく低下しまし、これらにつられる形で需要が大きく減少し、価格が大きく下落しています。

その結果、NANDフラッシュを多用するSSD系ストレージについては価格が2023年初めから9月までに約30%と大幅な下落を記録しました。この価格の下落要因は需要の低下もありますが、コンシューマー向けPCおよびサーバー・データセンター向け製品需要が非常に高かった2020年に増産を重ねたことによる在庫も影響していると見られています。

そんな、NANDフラッシュに関してですが、調査会社のTrendforceが2023年末にかけて価格が横ばいまたは値上がりする見込みであるとの事です。

Press Center | TrendForce – Market research, price trend of DRAM, NAND Flash, LEDs, TFT-LCD and green energy, PV

TrendForceによると、2023年上半期はPC需要の減少や既に存在する在庫が原因でNANDフラッシュの価格は下落する一方でした。しかし、2023年9月からサムスンがNANDフラッシュの生産を半減させる事や、積み上がっていたNANDの在庫が減り始めている事を背景に、2023年Q4(10月~12月)からは横ばいまたは最大5%の値上がりが予測されるとのことです。

なお、2024年の予測はまだ立てられていませんが、サムスンのNANDメモリー減産は他のメーカーにも波及する可能性がある上に、サーバー・データセンター向け市場では生成AIや金利が近い将来引き下げられる可能性が大きい事から2024年以降はNANDメモリーの値上げ、つまりSSDの値上がりが行われやすい環境になると考えられています。

NVMe SSDなどを買うなら今のうち?

日本で販売されているNVMe SSDの価格を見ると、2022年以降価格は右肩下がりが続いており、Western DigitalのPCIe Gen 4対応 1TB NVMe SSDは2022年9月頃は1.4万円近辺で販売されていましたが、2023年9月時点では9000円程度に、同じくPCIe Gen 5対応の2TB SSDである、Crucial P5 Plus 2TBについては2022年4月頃は3.5万円程度でしたが、現在は1.5万円と半額以下に落ちています。

NVMe SSDについては最近はPCIe Gen 5対応モデルなども出始めていますが、ほとんどの環境ではGen 5の恩恵を受ける事が出来ない他、PlayStation 5などの拡張ストレージもPCIe Gen 4まで対応になっています。そのため、もしNVMe SSDの購入を検討しているのであれば、年末にかけて値上がりと言う話もあるので近い内に購入してしまった方が良いかもしれません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 蝉族在庫切れか
    思ったより早かったな

    第二の蝉族はスマホらしいけど通信あるから流行らなそう

  • てか、日本では円安が進み過ぎに日本では既に価格上昇してる。

  • SSDとDDR5メモリは安いし確保した
    安い時にとりあえず買っとけってDDR4の価格高騰で学んだ

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