AMD Ryzen 8000Gが世界各国で大幅値下げ。かなり不人気の様子

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AMD Ryzen 8000Gが世界各国で大幅値下げ。一部では30%超えの値下げが記録されるなど不人気の模様

AMDが2024年初頭に発売したRyzen 8000GではノートPC向けに投入されているRyzen 8040をベースにデスクトップ向けモデルに転用したCPUになっています。このRyzen 8000GではCPUには最大8コアのZen 4を備え、内蔵GPUはRDNA3アーキテクチャで構成されるCompute Unitを合計12基搭載することで、比較的高いグラフィックスパフォーマンスを発揮モデルとして期待されていましたが、ディスクリートGPUを搭載するケースが多いデスクトップ向けとしては性能が不足していたのか、あまり人気がなく世界各国で大幅な値下げが行われ始めているようです。

アメリカでは最上位モデルのRyzen 7 8700Gが$329.99、その下のRyzen 5 8600Gは$229.99で発売していましたが、NeweggやB&H Photoなど大手量販店での実売価格はRyzen 7 8700Gが$270~$299、Ryzen 5 8600Gが$152~199など発売当初から20~35%ほど値下げされて販売されています。

欧州の量販店でも同様の値下がりが確認されています。元々欧州ではRyzen 7 8700Gが€365、Ryzen 5 8600Gが€255で発売されていましたが、ドイツのGeizhalsでは現在Ryzen 7 8700Gが€263.80、Ryzen 5 8600Gが€189.65と20%程度の値下げを記録しています。

日本でも発売日から20%に迫る値下がりが記録される

日本でも発売日から20%近い値下がりが記録されています。発売当初は、Ryzen 7 8700Gが57,780円、Ryzen 5 8600Gが39,800円で販売されていましたが、発売後まもなく価格は急落し、2024年7月4日時点での価格はRyzen 7 8700Gが50,480円(約13%の値下げ)、Ryzen 5 8600Gが30,999円(約22%の値下げ)となっています。

為替レートについては、Ryzen 8000Gが発売された2024年2月には$=145〜150円で推移していましたが、現在はさらに7〜10%ほど円安が進み、$=161円を超えています。このため、為替レートが変わらない状態であれば、発売時よりも約30%の価格下落が見られた可能性があります。

Ryzen 8000Gがここまで値下がりしている理由としては、単純に売れていないことに加え、2024年7月末にRyzen 9000シリーズの発売が控えていることも影響していると考えられます。

売れ行きについては、Ryzen 7 8700Gは強力な内蔵グラフィックスを備えていることが特徴ですが、デスクトップ向けに高性能な内蔵GPUを求める層はかなりニッチです。また、Ryzen 7 8700Gを少し上回る価格でRyzen 7 7800X3Dが手に入ることや、Ryzen 5 8600GもRyzen 5 7600Xとほとんど価格が変わらないことも、売れ行きが芳しくない理由と言えます。

さらに、最近の値下げが顕著になっている理由としてはRyzen 9000シリーズの存在が挙げられます。今後、このRyzen 9000シリーズが登場すれば、Ryzen 8000Gの影がさらに薄くなることが予測されるため、量販店側としては早急に在庫を減らしたいという意図もあるかもしれません。

コメント

AMDのRyzen 8000Gは興味深い製品ですが、実用的なグラフィックス性能が不足しているため、あまり売れていないようです。ただ、今後ノートPC向けに投入されるStrix HaloやStrix Pointでは、内蔵GPUにRDNA3+を採用するなど性能向上が図られているため、これらを内蔵するRyzen 10000Gシリーズが登場すればより魅力的な製品になる可能性があります。ですので、今後の展開に期待したいところです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 自分はゲームとかをしないため、高性能はさほど必要ない。それなのに、最近はグラボが高くなって安く作るのが難しくなった。
    あっ、マザーボードも高くなりましたよね。
    なので、今回のグラボ内蔵のRyzenは嬉しかったですね。出来れば、もうワンランク上のがあれば良かったんですがね。
    CPUクロックは発熱の関係で頭打ちで、コア数でスピードを出そうとしてますが、CPUクロック向上には敵いませんよ。
    日本が低発熱半導体だったか、高熱対応半導体だったかを開発したとかで、近年中に具体化したいとかを見た気がしますが、これが出来れば、またCPUクロック競争が始まるのてしょうかね?

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