AMD Ryzen 8000に搭載するZen5の情報登場。IPCは最大20%向上し、コア数は最大32基

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
  • URLをコピーしました!
目次

AMD Ryzen 8000搭載のZen5アーキテクチャーの情報が登場。IPCは最大20%、最大32コア構成でIntel Arrow Lakeを迎え撃つ

AMD Zen 5 Ryzen 8000シリーズの最新情報は以下のサイトにまとめてあります。

AMDは、2024年にZen 5アーキテクチャを採用したRyzen 8000シリーズやEPYCなどを投入する計画を立てています。このZen 5アーキテクチャに関しては、先代のZen 4に対してコアが大幅に刷新されるとも言われています。この情報は、Moore’s Law is Deadによって明らかにされました。

AMD Zen 5 / 6 Full Leak: IPC, Core Count, Release Date, Pictures of Microarchitecture – YouTube

動画では、AMDの社内で公開されたロードマップの画像が示されています。赤色が新コア、灰色が改良版のコアを示し、各ボックスは開発期間を示しています。このロードマップによると、Zen 5のCPUコア『Nirvana』およびZen 5のCCD『Eldora』は、2023年末までに開発が完了する予定であり、その後はZen 6の開発に移行するようです。そのため、2024年初旬にはZen 5が登場する可能性があります。

このZen 5ではロードマップの通り新コアが搭載される見込みで、Zen以来の大幅なアーキテクチャ変更が予想されます。スライドによるとL1Dキャッシュは32KBから48KBへ増加し、内部の構造が大きく変更されることが示されています。

このような変更が加えられた結果、Zen 5はZen 4に比べるとIPCは最大20%ほど伸びる可能性があるとされています。実際には、開発初期段階のものでも既にベンチマークでZen 4 CPUに比べ14~26%ほどの性能向上が明らかになっています。

コア構成については、2つのCCX構成が存在します。1つは通常のZen 5を8基搭載し、製造はTSMCの4nmプロセスで行われます。もう一つはZen 5cで、最大16コアを搭載し、TSMCの3nmプロセスで製造されます。

アーキテクチャー面でも上述の通り多くの変更が加えられており、電力効率の向上と共にAVXワークロードにおけるパフォーマンスの向上が図られています。ただし、CCXのレイアウトなどには大きな変更は加えられておらず、これはZen 6まで持ち越しとなる計画です。

Zen 5を採用した製品について、AMDではRyzen 8000シリーズなどソケットAM5対応のデスクトップ向けCPUとして、複数のコア構成を準備することができると見られています。オーソドックスな構成である16コアのZen 5に加え、32コア搭載のZen 5cモデルや、8コアのZen 5と16コアのZen 5cを組み合わせた合計24コア構成のCPUなども技術的には可能とされています。ただし、これらの製品の展開は競合であるIntelの動向次第であり、特にIntelの競合モデルであるArrow Lakeで多コア化や高性能化があまり進まなければZen 5を16コアのまま据え置く可能性もあります。

サーバー・データセンター向け製品において、Zen 5を最大128コア、Zen 5cでは最大192コア搭載する計画で進められています。ただし、理論上はZen 5cを256コアまで搭載することが可能であり、競合であるIntelがSierra Forestなどでどのようなコア構成とパフォーマンスで投入するかによってコア数などの戦略が変わると見られています。

Zen 5の投入は2024年上半期が予定されており、早ければ2024年第1四半期、つまり1月から3月の間に発売される可能性さえあり、開発は順調に進んでいるとされています。

AMD内でも期待が持たれているZen 5は、特にデスクトップ向けにおいては2024年末までIntelがArrow Lakeを投入できないため、2024年第1四半期など早い段階で市場に投入できれば、性能面で大幅なアドバンテージを持つことが可能です。一方で、Intelは2024年末までRaptor Lake Refreshで対応することが予想され、Arrow LakeではCPUソケットが刷新されることによる買い控えなども予測されます。さらに、Moore’s Law is Deadによれば、Arrow Lakeは性能が大きく向上すると期待される一方で、消費電力やコスト面ではZen 5に劣るとされており、例えば2024年末に発売されても、多くのユーザーがすでにZen 5を選択している可能性があるため、厳しい状況になると推測されます。

スクリーンショット-2023-09-23-152256
created by Rinker

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • オシ!オッシ!!
    AM5と1300wでATX3.0に投資(購入)して良かった!
    やっととんでもメニーコアでぶん殴る本来のRYZENに戻るのか!
    AM5マザーと7950x、マジで捨ててやろうか?と思ってたわ(intelに戻してやろうか?と)

    ま、ここまでコアが増えるとマザーは結局買い替えかもしれんが…
    マザーと電源にメモリーだけで20万軽く超えたからなぁ

    次はRTX5090だな…
    いっちゃんこいつがやばいんだよなぁ
    1300wで耐えれるのか?コネクタ12VHPWR変てくれるな…よ?と
    わっぱの悪化による…発熱の悪化による…排熱機構の巨大化、を、もうそろそろ止めてくれ…
    でもちゃんとNVIDIAここにあり!というぐらいにはしてほしい…かな?w

コメントする

目次