11月5日に発売される『Zen 3』世代であるRyzen 5000シリーズ。その中で最も廉価モデルであるRyzen 5 5600XのCinebenchスコアが発売前に出現しました。
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Ryzen 5 5600XはRyzen 7 3700Xに迫る性能
TwitterアカウントTUM_APISAK氏によるとRyzen 5 5600XでCinebench R15のベンチマークを動かしたところ、Intel Core i5-10600Kを約25%上回るシングルスレッド性能が記録されたとの事です。また、別ユーザーによってCinebench R20のベンチマーク結果も掲載されており非常に良好なスコアを出しています。
1世代前の8コアCPUに迫る性能
Cinebench R15の結果では、Ryzen 5 5600Xはマルチスレッド性能が2040pt、シングルスレッド性能が258ptを記録しています。このスコアはコア数が同じCore i5-10600Kに対してマルチスレッドは約22%、シングルスレッドは約25%ほど性能が高い計算となります。ちなみにRyzen 5 5600XではTDP 65Wに対してCore i5-10600Kは125Wのためワットパフォーマンスも段違いになっています。
また、比較対象を変え8コア搭載するCore i7-10700KやRyzen 7 3700Xに対してはマルチスレッドは誤差の範囲内の差となっております。一方でシングルスレッドではRyzen 5 5700XがCore i7-10700Kに対しては約19%、Ryzen 7 3700Xに対しては約26%程リードしています。
スペックは6コア、12スレッドであるRyzen 5 5600Xですが、性能面で比べると1世代前の8コア搭載機並みの性能を持っています。一方で、TDPに関してはおおよそ半分の65Wである事から『Zen 3』世代であるRyzen 5000シリーズのワットパフォーマンスの高さを実感できる差になっています。
持久力が試されるCinebench R20でもRyzen 5 5600Xは高い性能を維持
Cinebench R20では、Cinebench R15に比べて約8倍の処理性能と4倍のメモリー容量が必要で長時間の稼働が必要になります。
そんなCinebench R20をRyzen 5 5600X*でベンチマーク計測した結果が、LTT ForumsのユーザーであるJumper118によって投稿されました。
このCinebench R20の結果でも、Cinebench R15で記録された傾向からは変わらず、マルチスレッドにおいてはRyzen 5 5600X*は8コア搭載するCore i7-10700KやRyzen 7 3700Xとほぼ互角のスコアを記録しています。一方で、シングルスレッドではIntelや1世代前のRyzenを圧倒するスコアである600pt台を記録しています。
『Zen 3』世代であるRyzen 5000シリーズでは、Passmarkのシングルスレッド性能では既にCore i7-10700KなどIntelの第10世代Coreシリーズをすべて追い越しています。これらの性能は11月5日に発売されるRyzen 5000シリーズの中では最も廉価なモデルであることから、Ryzen 9 5950Xなど最上位モデルはどのような性能が発揮されるのか、明日になれば判明します。
*誤ってRyzen 5 5700Xと記載していました。正しくはRyzen 5 5600Xです。ご指摘いただきました方に感謝申し上げます。
『Zen 3』世代のRyzen 5000シリーズはワットパフォーマンスの高さやシングルスレッド性能の高さを発表会ではメイントピックとして扱っており、過去に出現していた噂でもその2つの高さは際立っている事を示唆する話題が多かったです。発売日でもある明日になれば実際にユーザーの手に渡り始め、様々な環境でのベンチマークやレビューなどが出現すると思われますが、事前情報を見る限り期待値を高くして待っていても、裏切られないような性能を盛っているように見えます。久しぶりにCPU関係で楽しみに感じられる商品がだと思いますので、自分もRyzen 9 5950Xを狙っていますので手に入ればここで紹介していこうと思います。（ちょうど発売日は仕事の都合上、深夜販売へは行けませんが・・・）
コメント
コメント一覧 （1件）
R20のベンチマークのところの文章が5700Xとなっていますが5600Xのミスでしょうか？