AMD Ryzen 5 5600X3Dが北米Micocenter独占で7月7日から数量限定発売。日本円換算で約3万円。一方で日本での発売するかは不明。
AMDでは2022年にソケットAM5に対応するRyzen 7000シリーズを発売し、2023年から3D V-Cacheを搭載するRyzen 7000X3Dシリーズを発売するなどソケットAM5向けに新製品の投入を行っていますが、ソケットAM5対応マザーボードやCPUは比較的高価であることから、2023年6月時点でも売れ筋はRyzen 5000シリーズで特にこの中でもゲーミング性能が非常に高いRyzen 7 5800X3Dについては発売から人気が衰えないモデルになっています。
そのためなのか、AMDではIntelのエントリー向けCPUであるCore i5-13500やCore i5-13400Fなどに対抗するためにRyzen 7 5800X3Dの8コアから6コアにコア数を減らしたRyzen 5 5600X3Dの投入が6月上旬にリークとして登場していましたが、このRyzen 5 5600X3Dについて北米大手のPCパーツ量販店、Microcenter限定で7月7日から数量限定で販売が開始される事が明らかになりました。
AMD Ryzen 5 5600X3D to Launch July 7th for $229 at Micro Center Only | Tom’s Hardware
Ryzen 5 5600X3Dについては上述の通り6コア12スレッド構成となる一方で、3D V-Cache搭載モデルであるため合計96MBのL3キャッシュを搭載するCPUになっています。動作クロックはベースが3.3 GHz、ブースト時が4.4 GHzに設定されており、TDPは105WとRyzen 5 5600などの6コアCPUが65Wに設定されている事を考えるとかなり高めに設定されています。
性能面では多くのゲームが8コアも使っていない現状からゲーミング用途であればCore i5-13600K並みかそれ以上の性能が期待できるモデルになっています。
肝心な価格についてはMicrocenterでは$229、日本円換算で約3万円程度で販売される予定で、競合のCore i5-13400と同等、Core i5-13400Fに対しては数ドル高いポジションになっています。ただ、性能面ではRyzen 5 5600X3DがこれらのCPUを圧倒すると見られています。
Microcenterでは$329(約5万円)でRyzen 5 5600X3DとASUS B550-Plus TUFマザーボード、16GBのG.Skill Ripjaws V DDR4メモリーをセットでも販売する予定となっており、セット版はCore i5-13400Fと最廉価マザボ+最廉価メモリーを組み合わせた価格よりも安価となっており非常に競争力が高くなっています。
Microcenterによると数量限定発売にはなっていますが、在庫は3か月から6ヵ月程度は持つと予測しているようです。
CPU単品で$229であれば約3万円、もしかしたら3万円を切る価格で日本で販売が行われる可能性もあります。この価格であればDDR4やB550マザーボードと組み合わせれば非常にコストパフォーマンスが高いゲーミングPCが組み立てられるなど、グラフィックカードが高いご時世に救世主と言える存在です。
ただ、Microcenter独占かつ数量限定販売と言う点からRyzen 7 5800X3Dとして使えなかったCPUをRyzen 5 5600X3Dの在庫を販売していると考えられるため、市場規模が小さい日本ではそもそも発売自体がされない可能性もありますが、この点は日本AMDに期待をしたいところです。
コメント
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市場規模が小さい日本だから、個数もなければ日本だけで売り尽くせるぞ→リサおばさん