Intel Meteor LakeのAI性能は低い可能性。AMDのRyzen 8040シリーズに対して劣る可能性も
Intelでは2023年12月14日に第1世代Core Ultra CPUであるMeteor Lakeの投入を計画しており、この日を境に多くのメーカーがMeteor Lake搭載ノートPCの発売を計画しています。このMeteor Lakeではワットパフォーマンスなどが向上している他、近年トレンドとなりつつある生成AI性能に焦点を当てたNPUが搭載されているのですが、Moore’s Law is DeadによるとこのMeteor Lakeに搭載されているNPUについてAMDが発表したRyzen 8040シリーズより低くなる可能性が高いようです。
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Moore’s Law is DeadがOEM関係者から入手した情報によると、Meteor Lakeに内蔵されているNPUについては10 TOPs程度である見込みで、最後の最後で性能を上げる可能性はあるものの、10 TOPs程度を想定しているとのことです。
このMeteor LakeのNPU性能については業界関係者の中では周知の事実だったようで、コンシューマー向け製品の中でQualcommやAMDなどに対して追いかける立場になるとのことです。
Meteor Lakeの10 TOPsと言うと2023年にAMDが発売したRyzen 7040シリーズと同等のNPU性能であり、GPUと組み合わせても30 TOPs程度になると見られています。また、最近発表されたRyzen 8040シリーズではNPU性能が16 TOPsに引き上げられており、Meteor Lakeでは動作クロックの向上や他に飛び道具が無ければAI性能と言う観点でAMDに対するアドバンテージが無い状態になります。
ちなみに、AMDではIntel Meteor LakeのNPU性能が同社のAPUより劣っていると考えRyzen 8040シリーズをAIに焦点を当てた発表会で電撃発表したと見られていますが、これに対してIntelが12月14日にどのようなプレゼンテーションを行うのか注目です。
なお、Windows 12では高度なAI機能を備えると言われており、AI機能を使うためにOEMに通達している推奨要件としては45 TOPs程度になると言われています。この要件に当てはめるとMeteor LakeやPhoenixはもちろんの事、HawkPointも条件に到達していませんが、仮にAI機能を動作させた際にはNPU性能ではMeteor LakeとHawkPointの間では50%を超える性能差があるため、ベンチマークやCoPiliot使用時の快適性と言う観点では大きく差をあけられる可能性がありそうです。
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