12月8日に発売されるAMD Radeon RX 6000シリーズ最高モデルである、Radeon RX 6900 XT。そのベンチマークが出現しました。
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久しぶりのAMD vs NVIDIAの構図
AMD Radeon RX 6000シリーズの最高モデルに当たる、Radeon RX 6900 XTはAMDが今までに作った中で最も高性能なモデルとなる見込みで、最大のライバルはNVIDIAのフラッグシップであるGeForce RTX 3090です。現状では、価格面ではRadeon RX 6900 XTは$999に対してNVIDIAのRTX 3090は$1499と価格面では優位ですが、性能面ではどうなのかベンチマーク結果から少しだけ読み取れます。
RTX 3090に数値上は一歩及ばず。ベンチマークの限界の可能性も
今回、計測されたThe Ashes of The SingularityのベンチマークはCore i7-8700K CPUと32GBメモリーを積んで1080pの最高画質で比較が行われています。
ベンチマークの結果、Radeon RX 6900 XTでは、平均で102.1FPSを記録し、総合点は10100ptを記録しています。
カードラインアップ | 総合点 | 平均FPS |
NVIDIA GeForce RTX 3090 | 10400 | 105.4 |
NVIDIA GeForce RTX 3080 | 10300 | 104 |
AMD Radeon RX 6900 XT | 10100 | 102.1 |
AMD Radeon RX 6800 XT | 10100 | 102 |
*全設定 Crazy 1080pで設定
一方で、ライバルであるNVIDIA GeForce RTX 3090では、平均105.4fpsを記録し、総合点は10400pt獲得しています。比較すると、RTX 3090の方がRadeon RX 6900 XTより約3%ほど高いfpsとスコアを記録している事となっています。注意しないといけないところは、RTX 3080やRadeon RX 6800 XTなどを含めたハイエンド機ではスコアの差が出にくい事から、実際に発売されているゲームを使った計測ではこれとは違った計測結果が出る可能性は十分あります。
Radeon RX 6000シリーズでは、通常の3Dグラフィックスの描写では、NVIDIAのRTX 3000シリーズよりも高い性能を発揮する場面が多い事がRadeon RX 6800 XTで実際のゲームを利用したベンチマークで判明しています。一方でレイトレーシング性能に関しては、NVIDIA RTX 3000シリーズがリードしているという状況となっています。
そのため、Radeon RX 6900 XTでは、ゲームをDLSS無し+レイトレーシング無しの4K解像度でプレイするなどと言った使い方を重視する人向けには良い選択肢となりそうです。一方でレイトレーシングを使ってプレイしたい方はNVIDIAのRTX 3080やRTX 3090が良い選択肢となると考えられます。
今回、紹介したRadeon RX 6900 XTですが、12月8日(日本では12月9日ごろ?)に発売ですが、数が非常に少ないと噂があります。もし早く欲しいという人は抽選や当日販売などに並ぶ必要がありそうです。
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