10月28日に発表されるRDNA 2アーキテクチャーを採用したRadeon RX 6000シリーズですが、そのハイエンドモデルのクロック周波数やTPGなどの一部情報が判明しました。
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Radeon RX 6900の動作周波数はかなり高い
AMD関係のリーク情報で確度が高いPatrick Schur氏や_rogame氏からRadeon RX 6900XTのクロック周波数についてツイートがされています。
カスタムボードは2.4GHzの動作周波数は非ブースト時の動作
Navi 21 XT
16GB GDDR6
255W TGP
~2.4 GHz (Game Clock)— Patrick Schur (@patrickschur_) October 17, 2020
Patrick Schur氏のツイートによると、Navi 21XTつまり、Radeon RX 6900XTでは16GB GDDR6を採用するとの事。
カスタムボードにはなりますが、TGPは255Wで、ブースト時の最大は290Wで、ゲーム時のクロック周波数は2.4GHzで動作するとの事。
[Update Navi21] 🧐
Navi21 XL
> Base clock 1350MHz to 1400MHz
> Game clock 1800MHz to 1900MHz
> Boost clock 2100MHz (maybe 2200MHz)Navi21 XT
> Base clock 1450MHz to 1500MHz
> Game clock 2000MHz to 2100MHz
> Boost clock 2200MHz to 2400MHz— _rogame (@_rogame) October 18, 2020
一方で、AMDのレファレンスボードではベースクロックが1450MHz~1500MHz、ゲーム時のクロック周波数が2000MHz~2100MHz、ブーストが2200MHz~2400MHzとなるなどレファレンスでもクロック周波数が高めに設定される見込みです。
ちなみに、Navi21XL(Radeon RX6900)ではRadeon RX 6900XTに対して100~200MHz低いクロックで動作する見込みです。
2020年に登場するGPUとしては低い分類の255W
高いクロック周波数を出すRadeon RX 6900XTですが、消費電力に関しては255W程度になると見られています。255Wは消費電力が比較的高い分類に当てはまるものの、ライバルであるGeForce RTX 3080が320W、RTX 3070が220Wである事を踏まえると2020年登場するGPUとしては標準的な分類に当てはまると考えられます。(GeForce RTX 2080 Tiでは260Wが消費電力のため、今までの常識で言うと高いです)
パフォーマンスはRTX 3080並みの性能を発揮
Radeon RX 6900XTに関するパフォーマンスは10月8日に開催された 『Zen 3』Ryzenの発表会の最後に少しだけ公開されました。
このスライドでは、CoDMWなど含む3つのゲームの4Kウルトラ設定でのフレームレートが掲載されており、サンプル数は少ないもののどれも60fpsを上回っています。またスコア的にもRTX 3080とほぼ同じレベルに落ち着いています。サンプル数が少ないものの、Radeon RX 6900XTではRTX 3080並みの性能が発揮される可能性は高いと見られています。
GPUのクロック周波数が2GHzを越えるのはブースト時やオーバークロックを設定した時ぐらいで、2.4GHzで長時間動作させられるのは今まで聞いた事ありません。恐らくですが、Radeon RX 6000シリーズでは『Zen 3』と同様にワットパフォーマンスの向上に焦点が当てられています。その甲斐あって高い動作周波数を維持したり、RTX 3080並みの性能でありながら、消費電力が65W低いなどを実現できているのだと考えられます。
消費電力が実際にこの程度であり、価格もRTX 3080並みか少し下回るようであれば非常に使い勝手の良いハイエンドGPUとなり人気が出そうです。
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