AMD Radeon RX 6600シリーズが生産終了。RX 6650 XTやRX 6600 XTは3万円前半まで値下がり。
AMDのRadeon RX 6600 XTについては2021年8月、マイニングブーム真っ只中で発売されたミドルレンジモデルでしたが、この派生モデルであるRX 6600やRX 6650 XTと共に内蔵されているNavi 23 GPUの生産終了に伴い、これらのモデルも8月に生産終了されていた事が明らかになりました。
消息称 AMD RX 6650 XT 显卡进入停产阶段，目前已降价超千元促销 – IT之家 (ithome.com)
中国でグラフィックカードなどのリークが飛び交うBoard Channel Forumによると、AMDは8月下旬頃にNavi 23 GPUの生産を終了し、このGPUを搭載しているRadeon RX 6600、RX 6600 XT、RX 6650 XTの3モデルについても同時に生産を終了したとの事です。
このNavi 23とRadeon RX 6600系グラフィックカードについては既に後継モデルとしてNavi 33を搭載するRadeon RX 7600が発売しています。このNavi 33については、性能面ではNavi 23の最上位モデルであるRadeon RX 6650 XT相当である一方で、製造コストに直結するダイサイズはNavi 33はNavi 23に対して14%縮小されているため製造コストが低く、AMDとしてはNavi 23の製造を続ける理由が無く製造終了の判断が下されたと見られています。
Radeon RX 6600シリーズは大幅値下がり。在庫は9月末まで？
今回のNavi 23そしてこれらを搭載するRadeon RX 6600シリーズですが、Board Channel ForumによるとすべてのAIBからの出荷も停止されているようです。そのため、ほぼすべてのブランドでは在庫は9月末までに底を尽きると考えられているようです。
実際に、ここ数日日本でのRadeon RX 6600 XT、RX 6650 XTの販売状況に変化が見られており、これら2モデルについては大幅な値下がりを受けています。
AMDのRadeon RX 6600 XTについては過去最安値は3.4万円でしたが、直近では3.2万円にまで値下がりしています。また、取り扱われているモデルも減少傾向に転じています。
上位モデルのRadeon RX 6650 XTについても3.8~4万円台で販売されていましたが、現在は最安値は3.3万円、その次に安値のモデルも3.6万円と値下げが相次いでおり、値下げについても直近に行われているなど価格が急激に動いている状態になっています。
RX 6650 XTの性能はRTX 3060以上。価格は3000円程度安くコスパ最高のモデルに
MSI Radeon RX 6650 XT Gaming X Review – Average FPS | TechPowerUp
Radeon RX 6650 XTについては性能面ではRTX 3060を16%程度を超えるレベルに位置しており、最近発売されたRTX 4060にも迫る性能になっています。また、RX 6600 XTについてもRTX 3060を10%超える性能でもありラスタライズ性能だけで見ればこの2つのモデルはかなり優れた性能を持っていると言えます。
一方で価格についてはRTX 3060は最安値モデルでも3.7万円程度であり、RX 6600 XTに対しては5000円、RX 6650 XTに対しては3000円程度上回っているためミドルレンジモデルとしてRadeon RX 6600 XTとRX 6650 XTについてはコストパフォーマンスが非常に優れるモデルであると言えそうです。そのため、コストパフォーマンスに優れるミドルレンジ向けモデルを探している方はこの機会にRX 6600 XTやRX 6650 XTを検討してみると良いかもしれません。
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