10月28日に発表されるRDNA 2アーキテクチャーを搭載したRadeon RX 6000シリーズですが、その中の上位モデルであるRadeon RX 6800XTのベンチマーク結果が浮上しました。
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4K性能はRadeon RX 6800XTが圧倒。レイトレ性能は及ばず
10月8日に行われた『Zen 3』発表会の場にて『Radeon RX 6000』の性能が少しだけ開示されましたが、ついに3DMarkのベンチマーク結果が出現しました。
通常の4KグラフィックスはRTX 3080よりも早い
出現したベンチマークでは3DMark Fire Strike Ultra (4K)、Time Spy Extreme (4K)、Port Royal Default (4K)の4種類になり、複数のソースから情報が入手されている模様です。
Igor’s LAB (RX 6800XTを100%として比較)
ベンチマーク結果では、レイトレーシングを含む3dMark Port Royal以外ではRadeon RX 6800XTがNVIDIA GeForce RTX 3080を上回っています。特に、Firestrike Extreme 4Kでは20%以上のスコアを叩き出しています。
差が少なくはなっていますが、Time Spy Extreme 4Kでも3%程上回っており非レイトレーシング環境ではかなり高いパフォーマンスを発揮する模様です。
レイトレーシング性能はNVIDIA側に軍配
3DMark Port Royal 4Kではレイトレーシング性能を測るベンチマークになりますが、こちらではRTX 3080がリードする形になっており、RX 6800XTに対して20%以上の差をつけています。RX 6800XTと同等なのは一世代前のRTX 2080 Tiとなっており少々性能面で物足りなさを感じます。
ただ、このベンチマーク自体はRX 6800XTのES品で計測されたものであり、実際に11月の発売時に出現するドライバーなどでは最適化が図られると考えられます。そのため、20%の差を埋める事は無いものの、RTX 3080に対する性能差は10%程度に縮まるのではと考えられます。
NVIDIAがRTX 3000シリーズを発表した際、あまりの性能の高さにRadeon RX 6000の最上位モデルでもRTX 3070とRTX 3080の間に位置するぐらいの性能と考えられていました。しかし、今回出現したベンチマーク結果を見る限り、Radeon RX 6800XTはNVIDIAのRTX 3080と十分対抗できる性能を有していると見る事が出来ます。ただし、レイトレーシング性能については、1世代前から対応していたNVIDIAの方が性能面では上のようです。
レイトレーシング対応ゲームが今後普及してくることは確実なのですが、それが何時なのかと考えるとRadeon RX 6000シリーズを買うか、GeForce RTX 3000シリーズを買うかは非常い迷い所になると考えられます。(値段次第でもありますが)
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