AMDではRadeon RX 7900シリーズなどRDNA 3アーキテクチャを採用するRadeon RX 7000シリーズの投入を進めていますが、GIGABYTEが2020年に発売が開始されたRadeon RX 6800 XTに最大450Wまで取り込める8pin電源を3口とRX 6950 XT向けに製造された冷却システムを搭載したモデルを発売するようです。
在庫一掃のため? GIGABYTEが最大450Wまでオーバークロック出来るRadeon RX 6800 XTを2023年3月末までに発売予定。
Gigabyte supersizes Radeon RX 6800 XT Gaming card – VideoCardz.com
AMDではRDNA 3アーキテクチャを採用するRadeon RX 7900シリーズを2022年末に発売し、2023年にはRadeon RX 7800やRX 7700などミドルレンジ向けにもラインアップを拡充予定ですが、AMD製グラフィックカードを扱うGIGABYTEが2023年3月末までに2020年末に発売が開始されたRadeon RX 6800 XTの新モデルを発売する事がVideocardzにより明らかになりました。
この新しいGIGABYTE製 Radeon RX 6800 XTは上位モデルのRadeon RX 6900向けに設計された基板を備えるモデルで、名称は『Radeon RX 6800 XT Gaming OC Pro』となるようです。GIGABYTEでは既にRX 6800シリーズで4つのGamingモデルを発売していますが、今回新たに登場するモデルではRadeon RX 6950 XT向けに設計された巨大GPUクーラーを採用しています。そのため、1年以上前に発売されたRadeon RX 6800 XT Gaming OCモデルに比べると2周りぐらい大きくなっています。
このほかに、基板も上位のRX 6900 XTをベースとしているため、8ピンPCIe電源コネクターを3口搭載し、ほぼ無制限の電圧制御と最大450Wまで取り込むことが可能になっています。
これにより『Radeon RX 6800 XT Gaming OC Pro』はオーバークロックを行うのに最適なグラフィックカードとなります。
しかし、ここで疑問なのがなぜこのタイミングで大して売れていなかったRadeon RX 6800 XTを投入するかですが、可能性として挙げられているのが余っている在庫の処分です。
特に今回、GPUダイはRX 6800 XT向けのNavi 21、基板はRX 6900 XT、GPUクーラーはRX 6950 XTと寄せ集めた構成となっており、AMDがまもなく発売するRadeon RX 7800シリーズに備えてGIGABYTEでは持っている在庫を一掃するために今さらながらキメラ化したRadeon RX 6800 XTの新モデルを発売するものと見られています。
なお、単純に寄せ集めだけでは売れないのは確実ですが、今回のRadeon RX 6800 XTでは電源回路や冷却が強化されているため、オーバークロックを行うユーザーなどには最適なモデルとも言え、8万円を下回るなど価格次第では1440p 120Hz以上の環境でプレイするゲーマーにとっても最適な選択肢になると言えそうです。
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