Computex 2021にて発表されたRadeon RX 6000Mシリーズですが、その内Navi23を搭載するRadeon RX6600Mのベンチマーク結果が出現しました。
Radeon RX 6600M Navi23を採用するラップトップ向けGPU
AMD Radeon RX 6600M (Navi 23) mobile GPU gets tested – VideoCardz.com
Computex 2021にて、モバイル向けRadeonとしてRadeon RX 6800M、6700M、6600Mが発表されました。RX 6800MについてはASUS ROG Strix G15にて既に採用され発売されていますが、RX 6700MおよびRX 6600Mについてはまだ発売がされていません。今回、そんな未発売のRX 6600Mを採用したラップトップにてベンチマークが行われました。
Radeon RX 6600Mでは、Navi23 GPUを採用し、28基のCUに1792基のStream Processorsが有効化されています。Navi23は最大で32基のCU、2048基のStream Processorsが利用できますが、RX 6600Mでは一部が無効化されています。VRAMはGDDR6 8GBを採用し、128bitのバス幅で接続がされています。また、Infinity Cacheは32MB搭載し、TDPは60W~100Wのレンジで設定が可能となっています。今回、ベンチマークが行われたモデルではTDPは100Wに設定されたモデルとなっています。
RX 6600Mの性能はRTX 3050 TiとRTX 3060の間に位置
初めに、3Dmark Time Spyのグラフィックススコアですが、Radeon RX 6600Mは性能面ではGeForce RTX 3050 Tiを上回るものの、RTX 3060には及ばない性能となっています。このグラフでは、TDP毎のスコアが掲載されていますが、RX 6600MではTDP最小と最大で39%近い性能差が出ておりTDPに応じてRTX 3000系よりリニアに伸びている事からワットパフォーマンスに関してはNVIDIAより優れている可能性があります。
また、各3DMarkテストのスコアですが、ラスター性能が要求されるFireStrikeにおいてはRX 6600MはRTX 3060を上回る性能を発揮していますが、TimeSpyやPort RoyalにおいてはRTX 3060がRX 6600Mを上回るスコアを発揮しています。ただし、すべてのテストスコアを平均するとRTX 3060とRX 6600Mの間にはほとんど差が存在しないレベルに落ち着いています。
実際のゲーム時のパフォーマンスでは、1080p解像度においては全体的にRTX 3060がRX 6600Mを平均7%程度上回る性能を発揮しています。一方で、軽いE-SportsタイトルにおいてはRX 6600MとRTX 3060の差は無いに等しくなっています。
一方で、解像度が1440pに引き上げられるとRX 6600MとRTX 3060の差は開き始め、以下の5タイトルの平均FPSを取った結果、RTX 3060がRX 6600Mを約13%上回る結果となっています。
レイトレーシングが採用されているゲームにおいてはデスクトップ向けのRTX 3000シリーズとRX 6000シリーズの傾向がそのまま反映されており、RTX 3060がRX 6600Mを約37%上回る性能を発揮しています。
Radeon RX 6600Mに関する詳細レビューは以下のリンク先に掲載されています。(中国語)
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