NVIDIA GeForce RTX 5090はRTX 5080用ダイを2つ繋いだ構造に

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この記事はリーク情報に基づいています。詳細はリーク情報の見方とその注意点を解説した記事をご確認ください。
【リーク情報確度:3】

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NVIDIA GeForce RTX 5090はRTX 5080用ダイを2つ繋いだ構造に

NVIDIAが2024年秋ごろに次世代GPUアーキテクチャーのBlackwellを採用するGeForce RTX 5000シリーズを投入予定としていますが、この中で最上位モデルのGeForce RTX 5090に搭載されるGB202 GPUの構造のリーク情報が登場しました。

リーカーのkopite7kimi氏によると、RTX 5090に搭載されるGB202 GPUは外から見ると巨大なモノリシックダイになるものの、中身はGB203を2つ組み合わせたような構造になることを明らかにしています。

実際に、RTX 5080のメモリーバス幅は256-bitに据え置かれる一方で、RTX 5090はメモリーバス幅が512-bitに拡大されると言われていますので、このリークが正しければGB203を2つ組み合わせる事で512-bitのバス幅を実現している可能性が高いと言えそうです。

2つのGPUを組み合わせるにはGB203をインターコネクトで結びつける必要がありますが、これは単体のGPUを作った場合に比べてパフォーマンスが下がると言えます。そのため、GB203 GPUに対してGB202はCUDAコアが2倍に増えても性能がリニアに向上しない可能性が高いと言えます。

一方で、巨大なGPUダイを作る場合はコストが非常に高くなるほか、歩留まりも下がりやすいため安定した供給が難しくなります。しかし、小さめのGB203 GPUを2つ組み合わせる方法であればGB202製造のコストを最小限に抑え、供給安定性を確保しながら性能向上も可能になるため合理的な判断であると言えます。

ちなみに、NVIDIAが先行でサーバー・データセンター向けに投入しているBlackwell B200も下位のB100 GPUのダイを2つ繋ぎ合わせて実現していますので、RTX 5090に搭載されるGB202もB200に使われている技術を応用して作られる可能性がありそうです。

コメント

NVIDIAがサーバー・データセンター向けに投入されているBlackwell B200でも同様にB100 GPUを繋いで作っていて、チップ間はNV-HBIと呼ばれるインターコネクを使って通信が行われています。そのため、サーバー・データセンター向けBlackwellをベースに作られるゲーミング向けBlackwellにもこの技術を活用していても不思議ではありません。

また、コスト的にもRTX 5090にはGDDR7を内蔵するなどコンシューマ向けとして非現実的な価格になる可能性がありましたが、仮にダイを2つ組み合わせるアプローチであれば大幅なコスト高騰を避けることができ、北米では$2000以内、日本では30~40万円以内という価格で販売できる可能性もありそうです。

補足情報

NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズは2024年9月から11月の間に発売が計画されているグラフィックカードで、GPUアーキテクチャーには新世代のBlackwell GPUが搭載予定です。メモリーにはGDDR7が採用され、PCIe Gen 5.0に対応すると言われています。

製品ジャンルメーカー製品名発売予定時期
GPUNVIDIAGeForce RTX 5000シリーズ2024年秋以降

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • 「Logically (some kind of 2 x gb203)」と言うことは物理的にはシングルダイとも読み取れる。内部的には2つのダイを組み合わせたような設計であっても結局モノリシックダイなら歩留まりは変わらないのでは?
    通常のモノリシックデザインでも不良ユニットを無効化して下位モデルに仕立てるくらいは当たり前に行われているので。

  • ダイを2つ繋ぐというのはPentium D と同じ試みをしているということ?

  • 2つ繋げるとなるとレイテンシ発生、消費電力、発熱あたりも気になる
    性能は書いてる通り思ったより伸びなさそう

  • GeForceの90番と言ったらdualGPUの怪物であってほしいわ

  • 40万に乗りそうな雰囲気を感じる…
    プロセス的にも今回はスキップかな…

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