NVIDIAのお蔵入りの4スロット厚GPUクーラーが分解される。22本のヒートパイプとファンを3個内蔵。

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NVIDIAのお蔵入りになった4スロット厚クーラーには22本のヒートパイプと3個の冷却ファンを搭載。

NVIDIAでは現行のGeForce RTX 4000シリーズ最上位モデルであるGeForce RTX 4090 Founders Editionでは3スロットのGPUクーラーを搭載しており、450Wを超える消費電力を持つRTX 4090を空冷で適切に冷却する事が可能になっています。ただ、NVIDIAではRTX 4090をさらに上回るモデルとしてRTX 4090 TiやRTX TITANを計画していたようで、これらのモデルを含めて評価するために4スロット厚のFounders Editionの開発も行っていました。

この4スロット厚のFounders Edition用GPUクーラーについては試作品と見られる画像が何度かリークしていますが、今回この4スロット厚のFounders Editionを分解され、その詳細について明らかにされています。

NVIDIA GeForce RTX 40 Quad-Slot GPU Cooler With Triple-Fans, 22 Heat pipes & Vapor Chamber Dissected (wccftech.com)

この4スロット厚のFounders Edition用GPUクーラーには前面と裏面に薄型のファンを搭載している事が外観写真からは明らかにされていましたが、真ん中にさらに1個の薄型ファンが内蔵されているようです。

過去にAD102 GPU搭載モデルでは3個のファンを搭載する事がFounders Editionで予定されていると過去にリークがされていましたが、恐らくこのモデルを指していたものと考えられます。

このFounders Editionではグラフィックカード本体を垂直にレイアウトし、ヒートシンクのエアフローを最大化する設計になっているのですが、このような特殊なデザインであることから電源コネクターについては12VHPWRがクーラー外側に配置され、そのコネクターからフラットケーブルで裏面まで配線し、グラフィックカードの基板に電源線をボルト付けするという設計にされています。なお、配線としては12VHPWRの上限である600Wを扱うために非常に太い銅線が用いられています。

冷却面では合計22本のヒートパイプ(電源コネクタ側に向いた側面にパンチングされた穴)で構成されており、非常に高い冷却性能を有している事が想定されます。RTX 4090 Founders Editionでは合計6本のヒートパイプを用いていますが、22本となるとコスト面では非常に高くなることが想定されます。

この4スロット厚のFounders Edition用GPUクーラーについては当初はGeForce RTX 4090にも搭載が計画されていましたが、RTX 4090の消費電力が450Wに引き下げられた事から現行の3スロット厚のものに切り替えられたと見られています。また、より上位のRTX 4090 TiやRTX TITANについては計画自体が取りやめとなってしまったため、この4スロット厚のGPUクーラーについては恐らくRTX 4000シリーズ世代では見ることは出来ず、もしかしたらRTX 5090などRTX 5000シリーズ世代で登場するかもしれません。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • ちなみにこれがFEとして発売していたとして、
    オリファンは一体どうなったんだろうと気になるところ。
    と、考えて思い出したMSIxPNYのAIOグラボ。ああなるのか…
    対抗馬がもうちょい迫ってくれないと本気出してくれないので、頑張ってAMD!

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