Intel Raptor Lake Refreshの全モデル情報が判明。Core i7以外コア構成は変わらず。Pentium後継のIntel 300も登場予定。

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Intel Raptor Lake Refreshとして登場する全モデルの情報が判明。Core i7以外はコア構成は全く同じに。

Intelでは2023年10月を目途に第14世代CPUであるRaptor Lake Refreshの投入を計画しています。このRaptor Lake RefreshについてはCore i7系CPUにおいては新しいコア構成のCPUが投入されますが、他のモデルでは動作クロックを200 MHzほど引き上げるに留まっているなどRefreshと言う名前の通り変更点は小規模になると見られています。

今回、そんなRaptor Lake RefreshについてリーカーのYuuKi_Ans氏が全モデルの情報を入手し、詳細仕様などが明らかになっています。

Raptor Lake Refresh世代 Core i9のラインアップ

最上位モデルであるCore i9についてはCore i9-14900K、Core i9-14900KF、Core i9-14900F、Core i9-14900T、Core i9-14900の5つのSKUが存在します。これらのCPUは、現行のCore i9-13900シリーズと同じコア構成、キャッシュ構成になっていますが、動作クロックはベースがP-Core、E-Coreそれぞれ200 MHzほど引き上げられています。

Intel Core i9-14900Kのベンチマーク登場。6 GHzで動作しCore i9-13900Kより9%高速化。

性能は最上位のCore i9-14900KについてはCore i9-13900Kと比較するとシングルコア性能は9%、マルチコア性能は7%向上がリークとして出現したベンチマーク情報から判明しています。

Intelの第14世代CPU『Raptor Lake Refresh』では消費電力が増加?ASRockの説明資料から判明。

なお、消費電力については明らかにされていませんが、マザーボードメーカー各社が『消費電力が増える』とも明言しており先代の最大253Wから300W近辺に増える可能性があります。

Raptor Lake Refresh世代 Core i7のラインアップ

Raptor Lake Refresh世代のCore i7についてもCore i7-14700K、Core i7-14700KF、Core i7-14700、Core i7-14700F、Core i7-14700TなどCore i9シリーズと同様に5つのSKUで構成されています。このCore i7についてはRaptor Lake Refreshシリーズの中では唯一、先代に対してコア数が増えており先代の8P+8Eに対して8P+12EとE-Coreが4コア増えています。これによりキャッシュ構成も変更されておりL2キャッシュは24MBから28MBに、L3キャッシュは30MBから33MBに増えます。

Intel Core i7-14700Kは先代より20%性能向上も、消費電力はCore i9-13900K超えに。

性能としてはCore i7-13700KとCore i7-14700Kを比べると、シングルコアでは4%、マルチコアでは20%の向上が記録されていますが、コア数が増える代償として消費電力が大きく上がっており、最大219Wから253~300W近辺にまで上がる可能性があります。

Raptor Lake Refresh世代 Core i5のラインアップ

Raptor Lake Refresh世代のCore i5には2つのバリエーションが存在します。一つはCore i5上位モデルの14600ファミリーとして6P+8Eのコア構成を持つCore i5-14600K、Core i5-14600、Core i5-14600KF、Core i5-14600Tがラインアップされます。これらのCPUは最大24MBのL3キャッシュを持っています。

もう一つのバリエーションは、B0とC0ダイを使用した下位のCore i5シリーズとしてCore i5-14500、Core i5-14500T、Core i5-14400、Core i5-14400F、Core i5-14400Tがラインアップされます。これらのCPUではCore i5-14500系は6P+8Eとなりますが、それ以外のモデルでは6P+8E構成になると見られています。(表ではC0ステッピングのCore i5-14400が6P+8Eとされていますが、恐らくE-Coreの4コアは無効化される)

なお、Core i5ラインアップではベースの動作クロックは先代のRaptor Lakeから据え置きとなっています。ただ、ブースト時の動作クロックは200 MHzほど引き上げられると見られています。

Raptor Lake Refresh世代 Core i3のラインアップ

Raptor Lake Refresh世代のCore i3はCore i3-14100、Core i3-14100F、Core i3-14100Tの合計3つのSKUが計画されています。このSKUはすべて4P+0Eで先代のCore i3-13100などと変わらないです。

ただし、動作クロックについてはベースは100 MHzほど引き上げられた3.5 GHzに設定されています。

Raptor Lake Refresh世代のPentium Gold後継モデル『Intel 300』

Intel Raptor Lake Refreshにエントリーモデル準備中。名称は『Intel 300』で2P+0E構成に。Pentium Goldの実質後継モデル。

IntelのPentium Goldについては2021年に登場したAlder Lake世代のモデルを最後にPentiumブランド消滅と共にRaptor Lake世代としては登場しませんでしたが、新たにRaptor Lake Refresh世代で新しいモデルが投入されます。

このモデルはIntel 300とIntel 300Tと呼ばれ、E-Coreのみで構成されたIntel Nシリーズとは異なりP-Coreを2コア搭載したモデルになっています。

動作クロックについてはPentium Gold G7400では最大3.7 GHzでしたが、Intel 300では最大3.9 GHzにまで引き上げられており、L2キャッシュが1.25MBから2MBに増えたRaptor Coveを採用することで性能面では~10%程度向上する可能性がありそうです。

価格は全モデルで現行より15%上がる可能性あり

Raptor Lake RefreshについてはCore i7を除くとほとんど変化点が無く『Refresh』と言う名前が相応しい仕様になっていますが、IntelではRaptor Lake Refreshの価格をRaptor Lakeに対して平均14%ほど引き上げる可能性が指摘されています。

Intel Raptor Lake Refreshは平均14%の値上がり。Core i5-14600KFでも6万円ぐらいに?

スクロールできます
CPU (14世代)価格($)価格(円)
$=160.5 x 消費税
先代モデルの
価格(円)
価格差
Core i9-14900K$695122,702円105,800円+16,902円 (+16%)
Core i9-14900KF$660116,523円102,800円+13,723円(+13%)
Core i7-14700K$48585,627円74,800円+10,827円(+14%)
Core i7-14700KF$47082,979円71,800円+11,179円(+16%)
Core i5-14600K$38067,089円57,800円+9,289円(+16%)
Core i5-14600KF$34560,910円54,800円+6,110円(+11%)

Raptor Lake Refreshのみここまで価格を引き上げれば多くのユーザーはRaptor LakeやAlder Lakeを買うと言う選択肢を取る事が予測されるため、もしかしたらRaptor Lake Refreshの登場を機にRaptor LakeやAlder Lakeなども値上げすると言う可能性も否定しきれないです。

Raptor Lake Refreshについては今回のリークではCore i7以外は動作クロック以外変わっていない事がほぼ確定と言えるため、もしCore i7以外のモデルを考えている人はRaptor Lakeを買って200 MHzほどオーバークロックすればRaptor Lake Refreshの出来上がりとなるため、こだわりが無ければRaptor Lakeを買ってしまっても良いかもしれません。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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