Intel Raptor Lake Refreshは0~7%程度の値上げに? カナダの量販店で価格が掲載される。
Intelでは2023年10月中頃に第14世代デスクトップ向けCPUとして『Raptor Lake Refresh』の発売を計画しています。このRaptor Lake Refreshは名前の通り現行のRaptor Lakeの改良版にあたるモデルで、Core i7-14700Kではコア構成でE-Coreが4コア増えるなどの変更が加えられるものの、他のCPUでは動作クロックが200 MHz向上するに留まる製品になっています。
そんな、Raptor Lake Refreshですが間もなく発売されるという事もあり過去に何度か価格情報が登場していましたが、今回カナダの別の量販店にて販売価格が掲載されている事が明らかに、現行のRaptor Lake-Sに対する値上げ率などが判明しています。
価格情報はカナダのCanadaComputersに掲載が行われており、Core i9-14900KIを除く6モデルの価格が明らかに鳴っています。現行のRaptor Lake-Sと並べた結果は以下の通りになります。
Raptor Lake-S | 価格 | Raptor Lake Refresh | 価格 | 値上げ率 |
---|---|---|---|---|
Core i9-13900K | $769.00 CAD | Core i9-14900K | N/A | N/A |
Core i9-13900KF | $739.00 CAD | Core i9-14900KF | $779.00 CAD | +5.4% |
Core i7-13700K | $579.00 CAD | Core i7-14700K | $589.00 CAD | +1.7% |
Core i7-13700KF | $529.00 CAD | Core i7-14700KF | $549.00 CAD | +3.7% |
Core i5-13600K | $419.00 CAD | Core i5-14600K | $449.00 CAD | +7.1% |
Core i5-13600KF | $399.00 CAD | Core i5-14600KF | $399.00 CAD | +0.0% |
Raptor Lake Refreshの価格はCore i5-14600KFを除くとすべてのモデルで値上がりはしているのですが、その値上げ率はモデルによって異なり、最も値上がり率が高かったのがCore i5-14600Kの7.1%で最も低いのがCore i5-14600KFの0%になっています。なぜ、Core i5-14600KとKFとの間でここまでの差が付けられているのかは不明ですが、もしかしたら値上げしていない様に見せるために最低価格を据え置くと言う戦略なのかもしれません。
コア構成としてE-Coreが4コア増え、Raptor Lake Refreshとして最も大きな性能向上が予測されているCore i7-14700系についてはKFが+3.7%、Kが1.7%の値上がりに留まっており性能向上率は10%を超えている割には価格があまり変わっていません。
最上位モデルのCore i9-14900KFについては5.4%の値上がりという事で元値が高い事を考えるとかなり高価なCPUになります。
今回のRaptor Lake RefreshにおいてはRaptor Lake-Sに対して性能面ではCore i7-14700K/KFを除くと3%程度の向上に留まっている事がベンチマークなどの結果で明らかになっているため今回の値上がりは許容範囲と言えるレベルではあると考えられます。ただ、単純にRaptor Lake-Sを買って3%のオーバークロックを行えばRaptor Lake Refresh相当にもなるため、Core i5やCore i9系の購入を検討している人は現行モデルの購入に踏み切っても特に後悔はしないと考えられます。一方で、Core i7系についてはE-Coreの数が増え性能が10%ぐらい向上しているため、10月中頃の発売を待ち、Raptor Lake-S世代のCore i7-13700Kに対して価格が数%しか値上がりしていないと言う状況であればRaptor Lake Refreshを買った方が良いと思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
日本でも同程度の値付けがされるなら、7か9どっちか買いたいところ。