AMD Radeon RX 8000シリーズはCES 2025で発表へ。上位モデルが先行、下位モデルは2025年中頃登場に
AMDではRDNA4アーキテクチャーを採用する次世代グラフィックスカードのRadeon RX 8000シリーズを投入すると言われていますが、具体的な発表または発売時期に関するリーク情報が登場しました。
Oh CES is for N48. N44 is probably Q2.
— Kepler (@Kepler_L2) July 5, 2024
AMDのRadeon RX 8000シリーズではエントリーからミドルレンジモデルに絞ったラインアップになると言われており、現時点では上位モデルのNavi 48と下位モデルのNavi 44の2つのGPUが開発されていると言われています。
そんなRadeon RX 8000シリーズですが、2024年はじめは同年年末までには投入されると考えられていましたが、リーカーのKepler氏によると、Radeon RX 8000シリーズについては上位のNavi 48が2025年1月はじめに開催されるCES2025で発表または発売される予定で、下位モデルのNavi 44に至っては2025年中頃目処に発売される予定とのことです。
2025年初頭に投入が予定されているNavi 48ではレイトレーシング系の処理エンジンが刷新されることで特にレイトレーシング性能の大幅向上が期待でき、性能面ではRadeon RX 7900 GREやRX 7900 XTと同等レベルの性能になる一方で、TSMC 4nmで製造されることからダイサイズの小型化も実現し、コストの低減にも力が入れられたモデルになります。
2025年中旬までの登場が計画されているNavi 44 GPUに関しては、Navi 48と同じくレイトレーシング性能が強化されていますが、このモデルはどちらかと言うとエントリーモデルで、性能面ではRadeon RX 7700 XTやRX 7800 XTの間ぐらいになり、メモリー容量も8GB程度を搭載すると言われています。
この2モデルの投入によりAMDでは低迷するグラフィックスカードセグメントの収益改善を狙うものと見られていますが、同時期にNVIDIAはGeForce RTX 5070やRTX 5060、IntelはArc Battlemageなどミドルレンジモデルのラインアップを狙いに来るので、AMDが投入するミドルレンジモデルの性能や価格含めた競争力については注目が集まります。
AMDのRadeon RX 8000シリーズではハイエンドモデルは投入されず、ミドルレンジモデルだけで勝負すると言われていますが、2025年初頭発売ではNVIDIAのRTX 5070やRTX 5060との発売に近く、性能や価格面で大きなアドバンテージが無いとNVIDIAからシェアを奪うことは厳しいと言えそうです。
ただ、RX 8000シリーズではレイトレーシング性能が大きく上がるほか、Navi 31相当の性能でありながらダイサイズを縮小するなどコストパフォーマンスが高い可能性もあるので、消費者として久しぶりにコストパフォーマンスが高いグラフィックスカードの登場が期待されます。
Kepler_L2 | X (Twitter)
補足情報
AMDのRadeon RX 8000シリーズはRDNA4アーキテクチャーを採用する次世代ディスクリートグラフィックスカードになっています。詳細な仕様などは明らかにされていませんが、ラインアップはミドルレンジモデル中心にラインアップされる予定で、ハイエンドモデルは投入されません。ただ、性能は上位のミドルレンジオデルではRadeon RX 7900並の性能を発揮するなどコストパフォーマンスに焦点を当てたモデルになると言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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GPU | AMD | Radeon RX 8000 | 2025年1月から6月の間 |
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