3月18日に世界各国で順次発売が開始されるRadeon RX 6700 XTですが、wccftechが独自にRadeon RX 6700 XTのゲーミングパフォーマンスを入手したようです。性能面では通常のグラフィックスであればGeForce RTX 3070を超える面もあるものの、レイトレーシングになると弱点が露呈するとの事です。
主要なタイトルでのRadeon RX 6700 XTの性能が判明
AMDのRadeon RX 6700 XTではRadeon RX 6000シリーズとしては初のミドルハイレンジ帯となる製品で、ライバルとしては6700と言う数字から分かる通り、NVIDIA GeForce RTX 3070がターゲットにされています。昨今のグラフィックスカード不足な状態で発売がされる事から多くのゲーマーから関心を集める製品になっていますが、今回wccftechが独自のソースから主要なタイトルでのパフォーマンスを入手したようです。
1440pでのゲーミングパフォーマンス
詳細なデータはwccftechに飛んでもらえれば見れますが、総じてRadeon RX 6700 XTの方がGeForce RTX 3070に対して高いパフォーマンスを発揮している場面が多くみられます。ただし、Watch Dogs LegionやDivision 2など一部タイトルではGeForce RTX 3060 Ti並みかそれ以下のパフォーマンスに留まっているタイトルもありますが、これらは恐らくドライバーの最適化などが原因と考えられます。そのため、Radeon RX 6700 XTが発売された際にはもう少しパフォーマンスが向上する可能性が高いと見られます。
1080pレイトレーシングでのパフォーマンス(苦手分野の模様)
Radeon RX 6000シリーズのレイトレーシング性能は高いとは言えず、ハイエンドモデルであるRadeon RX 6900 XTでもGeForce RTX 3070を少し上回る程度となっており苦手分野となっています。その例はRadeon RX 6700 XTで例外ではなく、パフォーマンス面ではGeForce RTX 3060 Tiをも下回るスコアが半分を占めます。ただし、FortniteやWorld of Warcraftなど一部タイトルではGeForce RTX 3070を超えるパフォーマンスを見せる事もあるため、ひょっとしたらゲームの作りによってはレイトレーシングでも輝ける性能を発揮するかもしれません。
Radeon RX 6700 XTはRadeon RX 5700の1.3倍程度の性能
wccftechのパフォーマンス計測では旧世代GPUとの比較も挙げられています。比較対象はRadeon RX 5700 XTとGeForce GTX 1070 Tiです。結果としては、Radeon RX 5700 XTに対しては約1.3程度のパフォーマンス向上がRadeon RX 6700 XTでは記録されています。GeForce GTX 1070 Tiに対しては1.5~2倍近くパフォーマンス向上が記録されているため、GeForce GTX 1000シリーズから乗り換えるには良い選択肢になり得ると考えられます。
パフォーマンス面ではRadeon RX 6700 XTはGeForce RTX 3070と対等に渡り合えている事から魅力的なグラフィックスカードと言えます。ただ、レイトレーシング性能は良いとは言えないためレイトレーシングを重視するのであればGeForce一択となってしまいます。
そんなRadeon RX 6700 XTですが、日本では3月19日 19:00から発売が開始される予定となっています。初回入荷分以降はGPU不足などがあるためいつ入荷されるのか不明です。そのため、新しいグラフィックスカードを求めている方は初回入荷分を狙って買う事がオススメです。
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