PC用Snapdragon X Eliteの仕様が判明。12コア搭載でx86 CPUに対して2倍の性能に?

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ノートPC用Snapdragon X Eliteの仕様が判明。12コアのOryonコアを搭載し、x86系CPUやGPUに対して2倍程度高性能に?

スマートフォン向けの高性能SoCなどを開発するQualcommではAppleのMシリーズSoCに対抗するSoCとしてSnapdragon 8cxシリーズを投入していましたが、Qualcommでは買収したNuviaが開発しているOryonコアを搭載した完全新規CPUをノートPC向けに投入を予定しており、既にティザーとしてSnapdragon Xと言う名称で登場する事が明らかにされています。

Qualcommが発表したSnapdragon Xシリーズのティザー画像

今回、このSnapdragon Xシリーズとして登場する最上位SoCであるSnapdragon X Eliteに関する発表スライドをVideocardzが入手し、一部仕様や性能に関する情報が明らかになりました。

Qualcommが発表したティザーではSnapdragon Xシリーズとしか名称は明らかにされていませんでしたが、今回Videocardzが入手したスライドにはSnapdragon X Eliteと言う名称が使われる事が明らかになっています。

このSnapdragon X EliteではApple Mシリーズに対抗するOryonコアを同社として初めて搭載し、コア数は合計12コアになるとの事です。そのほかの仕様については以下の通りとなります。

  • 12コアのOryon P-Coreを搭載
  • LPDDR5X対応で帯域幅は136GB/s
  • 新世代Adreno GPUを搭載、4.6 TFLOPsの性能と3画面の4K出力に対応
  • NPUに新Hexagonを搭載、45 TOPs
  • 5GおよびWi-Fi 7に対応
  • 常時起動可能なイメージプロセッサ

Qualcommによると、この仕様によりCPUやGPU性能は通常のx86 CPUに対して約2倍程度に及ぶとのことです。ただ、その比較対象が何なのかは不明ですが、少なくともGPU性能についてはSnapdragon X Eliteが4.6 TFLOPsという事で恐らく96EUを搭載するRaptor Lake-Hなどと比較していると見られています。

このSnapdragon X EliteはApple Mシリーズの対抗馬として投入がされるのですが、CPUやGPUの性能差は不明ですが、NPUの性能は45TOPsという事でApple M2以上である事や5Gへの対応と言う点でアドバンテージはあると言えます。

QualcommではこのSnapdragon X Eliteを含むSnapdragon Xシリーズを2023年10月24日に開催されるQualcomm’s Snapdragonサミットにて詳細が発表され、同時に搭載されるノートPCなども明らかになると見られています。

Qualcomm Snapdragon X Elite: 4.6 TFLOPs = more GPU power than Xbox Series | TweakTown

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 高効率コア無しってこと?
    デスクトップはともかくノートなどモバイルだと待機電力大丈夫かな

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