PlayStation 5 Proは2024年11月発売へ？ GPU大幅強化で8K対応と4Kレイトレーシング性能が向上

PlayStation 5 Proが2024年11月発売へ。内蔵GPUを大幅強化で8K対応やレイトレーシング性能の大幅強化を予定。

PlayStation 5については2020年11月12日に発売が開始されたのですが、発売当初はコロナ禍やそれに伴う半導体不足や転売ヤーの存在も相まって入手困難な状態が2023年初頭まで続いていました。しかし、その後半導体不足も解消の目途が立ち、2023年7月現在は入手が比較的簡単になり、ソニーも本格的な販売増に向けて取り組みを強化すると見られています。

そんな、PlayStation 5ですが現在、『トリニティ』と言うコードネームでゲーム開発スタジオ向けに新しい開発キットの提供を準備しており、これらは2023年11月頃から提供予定とされているのですが、この『トリニティー』の市販版であるPlayStation 5 Proと見られる情報がゲーム関係に精通しているリーカーTom Hendersonより明らかになりました。

PlayStation 5 Pro ‘Project Trinity’ Details And Release Date (keytogaming.com)

Tom氏によると、ソニーではPlayStation 5発売から4年目にあたる2024年11月を目途にPlayStation 5 Proの投入に向けて開発を進めているとのことです。

このPlayStation 5 ProについてはPlayStation 4 Proの時の様に大幅な性能強化が図られる見通しで具体的には機能としては『強化レイトレーシングモード』、『8Kパフォーマンスモード』の追加や4K解像度における性能とフレームレート強化が図られる見通しになっています。

これらの機能を実現するための詳細仕様についても明らかにされており、PlayStation 5 Proではメモリーの速度が現行の14000MT/sから約1.3倍の18000MT/sへ高速化される見通しのようです。これはメモリー帯域幅で言うと同じ8つのメモリーモジュールを搭載している前提であれば224GB/sから288GB/sへ帯域幅が強化われる事になります。

また、内蔵グラフィックの強化も行われる見通しで、PlayStation 5ではRDNA系GPUコアであるWork Group Processorが18基有効化（冗長化で搭載数は20基）されていましたが、PlayStation 5 Proでは合計30基と約1.7倍されるとのことです。これはCompute Unitで言うと36基から60基へ増える事を意味します。これは仮にPlayStation 5もPlayStation 5 Proも同じRDNA 2アーキテクチャーを使っているのであれば、単純にRadeon RX 6700からRadeon RX 6800並みのグラフィック性能へ強化される事を意味します。

GPUアーキテクチャーについては言及は無いものの、AMDの超解像度技術とフレーム生成技術に対応したFidelityFX Super Resolution 3（FSR3）をサポートするとも見られています。このFSR3のサポートは一部機能はRDNA 2をサポートするものの、フレーム生成についてはRDNA 3のみサポートとなると言われています。そのため、PlayStation 5 ProではRDNA 3アーキテクチャーを搭載するという事はほぼ確定なのですが、登場時期が2024年11月であれば2024年に発売されるノートPC向けAPUであるStrix PointやStrix Haloに搭載されるRDNA 3.5アーキテクチャーが最も現実的な選択肢になると考えられます。

このRDNA 3.5ではRDNA 3では取り入れられなかった機能を取り入れ、性能を強化する見通しであるため、Compute Unitの36基から60基化に加え、このアーキテクチャー変更を取り入れる事でPlayStation5 Proでは4K性能やレイトレーシング性能の強化を実現するものと見られています。