PlayStation 5 Pro (PS5 Pro)のレイトレーシングユニットはRDNA4相当に。メモリーは現行と同じ16GBのままに

この記事はリーク情報に基づいています。詳細はリーク情報の見方とその注意点を解説した記事をご確認ください。
【リーク情報確度：4】

PlayStation 5 Pro (PS5 Pro)のレイトレーシングユニットはRDNA4相当。メモリーは高速化するも容量は16GBのまま

PlayStation 5 Pro (PS5 Pro)については数日前に大まかな性能やアップスケーリング技術のPSSRに関するリーク情報が登場していましたが、コンソールゲーム機業界に精通するリーカーのTom HendersonからPS5 Proについて追加のリーク情報が登場しました。

CPUはZen 2を最大3.85 GHzで動作可能に

CPUは現行のPS5と同じくZen 2を8コア搭載する仕様になっていますが動作クロックを最大3.85 GHzに高める『高動作クロックモード』が搭載されます。このモード実行中はCPU側により多くの電力を割り当て、GPUの動作クロックを1.5%ほど引き下げることになるため、GPUの性能が1%ほど低下するようです。

仮にこのクロックモードが自由に切り替え可能であれば、マップロード時は高動作クロックモードに切り替え、ゲームプレイ中は通常モードにするなど用途に応じて切り替えられればロード時間短縮などに繋がります。

メモリーは高速化も容量は据え置き

メモリーはPS5では14Gbpsで動作するGDDR6を搭載し、448 GB/sの転送速度を実現していました。PS5 Proでは28%の高速化した18Gbpsで動作し、転送速度は576 GB/sに引き上げられます。

ただし、メモリー容量は現行PS5と同じ16GBに据え置きとなります。

PS5 Proではゲームの高解像度化などが行われますが、システム全体で16GBは少々少ないです。しかし、メモリー容量を増やすには高価なGDDR6モジュールを増やす必要があり、コスト的に難しいため高速化で耐え忍ぶようです。

GPUは60コアのCompute Unit搭載。レイトレーシング関係はRDNA4のものを採用

GPUについては前回のリークで、現行PS5に対してラスタライズ性能は45%高速化、レイトレーシングは2~3倍向上すると言われていますが、レイトレーシングについてはBVH8トラバーサルシェーダーに対応します。

このBVHはレイトレーシング処理に必要な技術で、PS5に内蔵されているRDNA2ではBVH4で動作していましたが、BVH8はRDNA3でも対応しておらず、RDNA4で搭載される技術を先行搭載するものと考えられています。

BVH8 is interesting, not only confirms PS5 Pro is using RDNA4's RT engine but also confirms RDNA4 doubles RT throughput per cycle, something which hasn't been mentioned in any open source patch yet! 👀 https://t.co/dht9fDWF79

— Kepler (@Kepler_L2) March 17, 2024

過去にPS5 ProのAPUがViolaと呼ばれる事を明かしていたリーカーのKepler氏によると、BVH8対応はPS5 ProがRDNA4のレイトレーシングユニットを搭載する事を示唆しているほか、RDNA4のレイトレーシングスループットについては2倍と大きく向上していることを示すとのことで、レイトレーシング性能については2倍~3倍向上と言うのが実現する可能性は高そうです。