PlayStation 5 Pro (PS5 Pro)のレイトレーシング性能は通常版の3倍に。300TOPsのAI処理ユニットや独自のアップスケーリング技術を内蔵
ソニーでは2024年秋以降に現行PlayStation 5の上位モデルで性能を向上したPlayStation 5 Pro (PS5 Pro)の発売を計画していますが、今回このPS5 Proの性能やAIアップスケーリング機能などの情報がMoore’s Law is Deadから登場しました。
Moore’s Law is Deadによると、PS5 ProのGPU性能は大きく向上しており、ラスタライズ時のパフォーマンスは通常版PS5に対して約45%の向上するようです。加えてレイトレーシングについては2倍から3倍の性能が期待でき、ベストケースでは4倍にも及ぶ性能が記録されているようです。
PS5 ProのGPUはRDNA4のレイトレーシング機能を盛り込んだRDNA3.5アーキテクチャーに切り替えられており、このアーキテクチャー変更により大幅な性能向上を実現しています。
ただ、性能以外にもアップスケーリング技術としてPlayStation Spectral Super Resolution(PSSR)と呼ばれる独自機能を搭載し、この機能を動作させるためにカスタマイズされた機械学習用チップも内蔵される計画になっています。この機械学習用チップの性能は300TOPsほどで、非常に高い性能を持っています。
このPSSRはDLSSやFSRと同じインプット情報だけが必要で、2msの遅延と追加で250MBほどのメモリーを占有しますが、NVIDIAのDLSSの様にゲーム毎に学習させることが不要と開発の手間が防げます。このPSSRを活用することで1080pから4K解像度へのアップスケーリングなども可能で、レイトレーシング時でも高フレームレートでゲームをプレイすることを可能にできます。
このPSSRとFSR2や基礎的なアップスケーリング技術であるTAAUと比較した画像では、PSSRではより鮮明な出力を実現しており、FSR2を使うよりも画質面で優れ、ソニーでは4K解像度に加え、8K解像度までサポートすることを計画しているようです。
このリーク元のMoore’s Law is Deadは実績があるリーカーではあるのですが、加えてゲーム関係のリークで確度の高い情報を提供しているTom Henderson氏もこの資料に書かれた情報は正しいとコメントしており、確度については比較的高いと言えそうです。
PS5 ProのGPUにはRDNA4で採用予定のレイトレーシング機能を先行搭載すると言われているため、レイトレーシング機能については期待できるようです。また、PSSRと呼ばれるアップスケーリング技術も内蔵されるため、販売価格が10万円以内であれば自作PCより高いコスパがあると盛り上がりそうです。ただ、高コスパであれば人気も出そうなので、PS5発売当初の様に在庫不足に陥らないように転売対策などにも期待したいです。
PS5 Pro Full Leak: 67 TFLOPs, Insane Ray Tracing, PSSR beats FSR 2 | Youtube Moore’s law is Dead
https://www.youtube.com/watch?v=SV7BJKnZfP8&t=444s&ab_channel=Moore%27sLawIsDead
PS5 PRO SPECS LEAK ARE REAL, RELEASING HOLIDAY 2024 | Insider Gaming
競合するリーク情報
AI処理ユニットやアップスケーリング技術については今回の情報ではソニー独自のものが搭載されると言われていますが、他の情報ではAI処理ユニットは搭載せず、アップスケーリングもAMDのFSRをベースとした技術を採用すると言う違う情報も出ているためまだ確定とは言えません。
補足情報
PS5 Proは2024年秋以降に投入が予定されているコンソールゲーム機で、通常版PS5の上位モデルとして性能向上が図られます。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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コンソールゲーム機 | ソニー | PlayStation 5 Pro | 2024年9月~11月 |
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