PlayStation 5 (PS5)はPS4に比べて同じ販売期間比で販売台数が5%上回る。一方でXbox Series X/SはXbox Oneに比べて10%低下と不調。
ソニーのPlayStation 5(PS5)については2020年11月に発売され、当初は供給を上回る需要の他に、転売ヤーなどが買い漁るなどして一般消費者が入手困難な状態が続くなどしていましたが、2022年頃から供給状態は一気に改善し、直近では累計4000万台の販売台数を超えるなど徐々に調子が出始めています。
The US video game industry gets back to growth | GamesIndustry.biz
そんな、PS5ですが調査会社のCircanaによると、同ハードウェアは北米での販売台数が急上昇しており少なくとも2025年までPS5はコンソールゲーム機におけるマーケットリーダーとして君臨し続ける事を想定しているとのことです。
また、販売実績面でもPS5は非常に好調のようで、発売後から同じ販売期間で比べた際に既にPS4を5%上回る販売台数を叩き出しているようです。PS5については発売開始時から2年間は供給面で制約を受けていた事や、販売価格がPS4に比べて数万円ほど高い事を加味すると勢いがあると言えそうです。
また、ソニーのゲーム機として最も販売台数が少なかったPS3と比べるとPS5は既に87%もリードしている状態になっています。
一方でPS5の競合であるXbox Series SとXについてはPS5ほど勢いがある状態ではなく、Xbox Oneに対して発売後から同じ販売期間で比べた際には販売台数が10%程度低下してしまっています。ただ、Xbox 360と比べると6%ほど高いようです。
Nintendo Switchはロングヒット、北米でのXbox 360の生涯販売台数に迫る
長寿モデルとなっているNintendo Switchについては発売から既に6年以上経過していますが、販売は好調で2023年5月に発売されたゼルダの伝説:ティアーズ オブ ザ キングダムの発売以降、Nintendoの大ヒットゲーム機のWiiの販売台数を超えた他、100万台未満の販売台数でXbox 360の生涯販売台数を超える見込みのようです。
PS5好調を支えているのは高所得者層?
Circanaの調査によると、PS5など高価なコンソール機の販売台数を支えているのは年収$100,000(日本円で1450万円ぐらい)の高所得な家庭で、2020年頃まではコンソール機は年収$50,000(日本円で約725万円)以下の層だったものが2021年末以降から高所得者層メインに変わり始めているそうです。これらの層については最近世界中で問題になっているインフレの影響をあまり受けておらず、PS5など高価なコンソール機を買い支えている層になっているようです。
Japan – PS5 has now sold 3m! That is in 121 weeks surpassing the PS3's 125 weeks and the PS4's 131 weeks! Last week PS5 (78k) outsold Switch again (66k). #PS5
— David Gibson (@gibbogame) March 9, 2023
PS5については日本でも販売台数を順調に伸ばしており、2023年3月には累計販売台数が300万台を突破し、約121週間(約2.15年)で達成しています。これはPS3の125週間やPS4の131週間を超える販売の伸びとなっており、PS5についてはライフ中盤に差し掛かり急激に販売台数を伸ばしてきているようです。
ちなみにCircanaの調査では冴えない結果となっているXbox Series X/Sについてその原因は明らかにされていませんが、Xboxについてはファースト・パーティー製のゲームがソニーに比べると少ない事に加えて、期待の星だったHalo Infiniteの大失敗などが影響している可能性がありそうです。
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